水柱兄弟の妹【鬼滅の刃】 (ページ37)

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参拾陸ページ37

義勇side

『…ところで、"2年以上"も私に隠し続けてきた訳なのね
鬼殺隊の柱が鬼を庇っていたことを』

｢そ、それは…｣

『…あんな形で知ることになるなんて思わなかったよ』

錆｢すまない！俺がAには言わないでおこうと義勇に言ったんだ、だから俺の責任だ｣

｢それは違う、俺だってその方がいいと思って了承したんだ
錆兎のせいだけではない｣

『…ふふ、誰のせいだとか誰の責任だとか知りたいわけじゃないよ
私、別に怒ってはないから』

錆｢そうなのか？｣

焦る俺たちの姿が面白かったのかくすくすと肩を震わせて笑うAは本当に怒って無さそうだ

『確かに最初は悶々としてたけど今は何も思ってない
それよりもどうして隠していたのかが知りたいな』

錆｢…Aを巻き込みたくなかったんだ
俺はAのことは本当の妹のように大切に思っているから、ただでさえ誰がいつ命を落とすか分からないこの世界でAだけはいつか必ず幸せになって欲しいと思ってた｣

『………そっか』

錆｢鬼は幾らでも長生きするだろう、だから…｣

『鬼に命を賭けて死ぬなんてして欲しくない、て事だよね』

錆｢そう言うことだ｣

『私の事をそんなに思ってくれていたのは凄く嬉しいよ
だけど、私もそう思うの
錆兎も義勇も鬼のために死んで欲しくないって』

錆｢A…｣

『だから私もみんなと一緒に責任を取るよ！』

｢｢えっ…？｣｣