水柱兄弟の妹【鬼滅の刃】 (ページ35)

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参拾肆ページ35

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冨｢…？
どうした｣

『違うからね？！私がさっき言った好きって言うのは友達としてって意味だったんだけど…』

冨｢…隠す必要はないだろう、応援はする｣

『本当に違うの！私他に好きな人いる…あっ』

冨｢！…誰だ？｣

『…今のは聞かなかったことに』

冨｢無理だ、誰なのか知りたい｣

『……言わない』

冨｢…何故｣

『義勇には言えないの』

冨(心外！！)

冨｢絶対に誰にも言わない｣

『それでもダメです』

冨｢｣ﾑｽｯ

『ふふ、そんな顔しても教えないよ』

冨｢…気持ちは、伝えないのか｣

『伝えないかな、関係が崩れるのは怖いし』

冨｢Aなら上手くいくだろう｣

『んー…きっとそういう対象にすら入ってないと思うけどな笑』

冨｢…そうだろうか｣

錆兎side

ここまでの会話で確信した

Aが慕っているのは不死川ではなく義勇だと

そりゃああんなに否定するわけだ
好きな人から勘違いされるのは嫌に決まっている

それに義勇に好きな人が誰なのかを伝えるという行為は告白と同じだ
だから隠すのだろう

そして義勇は気づかずに応援する、だとかAなら上手くいくだろう、だとか言うもんだから自分は対象外だと思ったんだな

思えばAはいつも義勇の世話を焼きたがるし、何かと気にしていたし何故今まで気づかなかったのだろうか

いや、薄らと気づいてはいたんだ
ただ…

それを認めてしまうのが嫌だった