12. ページ13
・
なまえside
それから私たちはたけみっちと別れ、まだ河原付近にいた。
ケンチンは下の方に降りていて、私とマイキーは草の上に寝転がっていた。
すると誰かがマイキーに話しかけてきた。
?「…佐野万次郎くんですね?」
マイキー「ん…誰だ?」
稀咲「稀咲鉄太と申します。」
稀咲鉄太と名乗るそいつは、なぜか分からないけど直感でこの人とは関わらない方がいいと思った。
『いきなり話しかけてきて、マイキーに何か用?』
稀咲「いや、用がある訳では…」
『そう、それじゃ。
万次郎、帰るよ』
マイキー「ちょ、なまえ…?」
私はマイキーを無理に起き上がらせケンチンを呼びその場をすぐに去った。
なまえは決まって真剣な時や大事な時にはマイキー呼びから万次郎呼びに変わる。何かを察したマイキーはなまえの言う通りにした。
・
マイキー「なまえ、…アイツのこと知ってんのか?」
ケン「あ?アイツって誰だよ」
マイキー「さっき俺に話しかけてきた奴がいたんだよ。
そしたらなまえがいきなり帰るって言い出してさ」
ケン「へー、」
マイキー「で、なまえ、なんかあった?」
『…、別に!
なんか直感だけど、アイツとは関わらない方がいいかなって……
って、もうこの話はいいからさ!早く帰ろ!
今日は圭介ん家にご飯食べに行く約束あんの!』
マイキー「ふーん、…ま、なまえがそう言うならいっか」
そしてマイキーとケンチンは私を家まで送ってくれた。
それから私はお風呂を済ませ、圭介の家を尋ねる。
452人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「愛され」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆっぴ | 作成日時:2021年7月26日 1時