【56】 ページ6
.
「そんなことがあったんですね……。」
「ええ。彼には本当に申し訳ないと思ってるわ。」
あの後、快斗が青子ちゃんの家に行ってお風呂くらい入れてもらえと言われた。私は快斗の家でいいと言ったのだけど彼が口ごもってしまった。
理由は教えて貰えなかったけど、今は彼の言う通りにしようと青子ちゃんの家にお邪魔し、そして、事の発端を話して今に至る。
「Aさん！いくらでもこの家に居てもいいんですからね！」
「青子ちゃん…。ありがとう。」
「でも、その話からすると二人は駆け落ちをしたって事になりませんか！？」
「そ、そうなの…？」
あまりピンとこなかったけれど、青子ちゃんがそうです！と自信を持って言うのだからそうなのだろう。
「あれ？龍崎さんじゃあないですか。どうかされたんですか。」
青子ちゃんのお父様が目を丸くして、私を見る。
あまり自分から言い出せるような話ではなくて、それを察してくれたのか青子ちゃんが要所要所を説明してくれた。
すると、落ち着くまで居なさいと優しく迎えてくれた事に対して私は深く頭を下げた。
「Aさん！こっち！」
「あ、青子ちゃん…。」
気を遣わせない為か、私の手を取って、階段を駆け上がった。部屋に入り窓を開けた青子ちゃんは彼の名を叫んだ。
「Aさんは渡さないからねー！」
その直後に
「んだとコラァ！！」
と窓を開けて叫ぶ快斗。
お風呂上がりなのかタオルを頭に乗せている。彼のそんな姿を見て、ほんの少しだけ、心臓が高鳴った。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 918人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
橋本アリィちゃん(プロフ) - 初コメ失礼します！とても面白かったです！もし続編があるのなら、続きを楽しみに待っています！(*´ω｀*) (2022年2月10日 19時) (
レス) @page16 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 好きです。頑張ってください！ (2019年5月6日 11時) (レス) id: a6030a90d7 (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ豆 - んんんんん！続編よっしゃぁぁぁぁ！ (2019年5月1日 3時) (レス) id: 234ae7fda5 (このIDを非表示/違反報告)
魔理沙 - 続編ありがとうございます！ 続きも気になります 更新無理のない範囲で頑張ってくださいね！ (2019年5月1日 2時) (レス) id: 28703d16e4 (このIDを非表示/違反報告)
まりね - やったあああ続編！！！ (2019年4月25日 23時) (レス) id: 392a87bd96 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：汎用うさぎ
| 作成日時：2019年4月20日 18時
