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おばさまに快斗の事が認められてから一週間程が経ったある日、次郎吉おじさま宛てにキッドからの予告状が届いた。

と同時に私宛てに挑戦状が届き、どうやら名探偵も連れてきて構わないと書いてある。

キッドはキッドらしく、ね…。

わざわざ郵送までして、私が言った事を気にしてるのかしら。



「キッドの方が好き、か……。」



案外、今はそうでもないのよ?

快斗の事を知れば知るほど、キッドの事を知れば知るほど同一人物とは言え、二人の事が大好きになる。

新一が好きなのにと悩んでいたあの頃が馬鹿らしい。快斗の好きに応えて本当に良かった。



「あら?もう一枚ある…。」



その紙は真っ白で何も書いてなかった。

でも、微かに柑橘系の匂いがする。



「火は確か…。」



部屋を出て煙草を吸う警備の人を探してライターを貸してもらい、炙り出しを行った。



「…あはは。」



私は急いで部屋に戻ってベランダに続く戸を開ければ、上からトンと手すりに舞い降りる彼。



「予告通り、貴方の心を奪いに来ました。」

「うん。待ってた。」



室内へ招き入れれば抱き締められるが直ぐに身体は離され、私の目線と合わせて顔を傾ける。

何をされるか悟った私は目を閉じた。

触れ方はとても優しい。



「快斗…、」

「今は貴方だけの怪盗です。」



そして再び口づけた。



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橋本アリィちゃん(プロフ) - 初コメ失礼します!とても面白かったです!もし続編があるのなら、続きを楽しみに待っています!(*´ω`*) (2022年2月10日 19時) (レス) @page16 id: 1849d0f1e6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 好きです。頑張ってください! (2019年5月6日 11時) (レス) id: a6030a90d7 (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ豆 - んんんんん!続編よっしゃぁぁぁぁ! (2019年5月1日 3時) (レス) id: 234ae7fda5 (このIDを非表示/違反報告)
魔理沙 - 続編ありがとうございます! 続きも気になります 更新無理のない範囲で頑張ってくださいね! (2019年5月1日 2時) (レス) id: 28703d16e4 (このIDを非表示/違反報告)
まりね - やったあああ続編!!! (2019年4月25日 23時) (レス) id: 392a87bd96 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:汎用うさぎ | 作成日時:2019年4月20日 18時

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