神様のワンポイントアドバイス【九条天】 ページ3
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アイドルに暇なんて無いことは分かってた
皆で行こうと約束した初詣も、彼らに急遽仕事が入り中止。三が日内にお参りに行くことも出来ない
それは彼らだけに止まらず、先輩のRe:valeや後輩のIDOLiSH7もまだ行けてないらしい
そんな彼らに変わって、私が芸能人の間で有名な神社にわざわざ足を伸ばして、お参り
「ずっと、皆で楽しい時間が過ごせますように」
願いを込めて祈った
それとはまた別に再びお賽銭を投げ入れる
神頼みなんて情けないけど、あの人を振り向かせるのは神様でも至難の技。それでもすがりたい願い
天が私の気持ちを受け入れてくれますように
「よし、帰ろう」
正月三が日が過ぎればこんなもんだ
ちらほらとしか見えない人の数。そのなかに腕を組んで歩いている恋人もいる
「いいな…」
「何がいいの」
「どわっ」
私は急に沸いて出てこられる系、つまりビックリ系には滅法弱い。それを彼は知っていたはずなのだけど……
「そんなに驚くこと？」
「私、ビックリ系はほんとダメなんだからね！？」
「女性とは思えない声出てたけど」
「もう！それより天はなんでここにいるの！」
投げやりになる
怒りながら問えば、姉崎さんから聞いたと至極まともに答えた
もう少し私のことを思った言葉を言って欲しい
暗いから心配だった、とかさ
「キミはここに何の用があったの」
「お参り？」
「そうだろうね」
「皆で楽しく過ごせますようにって。あとは、まあ恋愛成就、とか？」
「そう」
思いきって言ったけれど、天はどう思っただろう
「ボクも、願ってみようかな」
彼の表情は憂いを帯びていて、歳相応の無邪気な笑顔が私に向けられた
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零 - とてもいいです！続き楽しみにしています。 (2020年3月3日 8時) (
レス) id: 0a32322563 (このIDを非表示/違反報告)
緋乃(プロフ) - はじめまして。いつも汎用うさぎ様の作品を楽しみにしています(o^^o)新作も最初からきゅんとしてしまいました。更新頑張ってください！ (2019年3月15日 8時) (レス) id: 30e32a3a6d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：汎用うさぎ
| 作成日時：2019年3月15日 7時
