第二話 ページ3
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「何やってんだ、団長!」
「何って連れてきただけだよ。」
「見りゃ分かる!俺はどういうつもりだって聞いてんのっ!」
何か一方的に責められてる彼を見るけど、表情は一切変わらない。
もしかして私は、ここに居ちゃいけない存在なんじゃないだろうか。
「うるさいな阿伏兎は。女の一人や二人どうってことないでしょ。」
「どうってことない事にすんのは俺なの!つかなんで花魁!?まさか団長、仕事抜いた挙げ句自分のを抜い、」
阿伏兎さんの言葉の途中で傘の先を向けバンッという音とともに阿伏兎さんの顔近くに何かがめり込んだような跡が出来ていた。
「それ以上言ったら、殺しちゃうぞ。」
ニコニコとした笑顔で言う彼とは反対に口の端をひきつらせている阿伏兎さん。
「おいで。お前の部屋用意してあげるから。」
「あ、ありがとう。」
私は阿伏兎さんにお辞儀をして遠くなっていく彼の背中を小走りで追いかけた。
ここだよ、と用意してくれた部屋を覗くと人一人には十分過ぎる程の広さ。
「A。今日からお前は俺専用だから。」
「は?」
「俺の名前は神威。それじゃまた今夜くるからその時は楽しもうネ。」
バイバ〜イ、となんともフレンドリーな別れの挨拶に私は手を振るだけだった。
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ゆる - 面白かったです!!神威可愛いなー(ノ≧▽≦)ノ (2020年5月13日 11時) (レス) id: 647e80459a (このIDを非表示/違反報告)
りなりー - かわいい、カワイイ、カワ(・∀・)イイ!!キュンキュンしました。大好き! (2020年5月1日 1時) (レス) id: 6dff351985 (このIDを非表示/違反報告)
矮俚好 - うわ、うわ、うわ、うわ!(訳:最高!神!とりあえず……最高!)←伝われ(願望) (2018年1月11日 20時) (レス) id: a1d4539828 (このIDを非表示/違反報告)
雪兎(プロフ) - 面白かったよ、これからも頑張ってねー。(/・ω・)/ (2017年8月21日 5時) (レス) id: dd49ad89fc (このIDを非表示/違反報告)
汎用うさぎ(プロフ) - いちごミルクさん» 読んでいただき、ありがとうございました! (2017年8月3日 10時) (レス) id: 8e8f377fcc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:汎用うさぎ | 作成日時:2017年5月10日 22時