女神が四十一人 ページ46
──No side──
「────もう、もう誰も……殺さないでッ!!」
その言葉が合図のように、辺り一面が花畑になった。
Aの身体には羽が生え、結われていた髪もおろされ、まるでその姿は天使そのものだ。
そして同時に、エリザベスにも異変があった。隠されていた右目は見え、体の周りには光があり、そして何より…………その右目には、紋章が書かれていた。
エリザベスはゆっくり歩き出し、Aを守るかのように斜め右前に立つ。
「ねぇ、ヘンドリクセン。どうしてこんなことするの? こんな事したところで、いい事なんてないのに。どうして……」
「ヘンドリクセン。あなたに何があったの? 聖騎士達を裏切 り、多くの命を奪って……そうまでして、あなたがしたいことはなんなの?」
二人の声は、悲しみと怒りに満ち溢れていた。声だけではない。表情だってそうだ。
エリザベスの表情は悲しみと怒りに。Aは今にも泣きだしそうな表情。
しかしどちらのその表情も……どこか儚く、美しいものだった。
「古の大戦で我らを封印してくれた四種族への報復を。そのためには女神の使途であるお前の血。そして天使族の最高位の血がいるのだ。
《暗黒の環》」
腕を上げ、技を構えるヘンドリクセン。それを見たAは涙を流しながら祈るように両手を組み、エリザベスは酷く悲しそうな表情をして、叫ぶ。
「「──お願い……もう誰も傷付けないで!!」」
二人の声は重なり、そして二人から強い光が放たれた。
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クロりんご(プロフ) - hiroto.0109さん» コメントありがとうございます!そう思って下さり嬉しいです! (2018年8月6日 14時) (レス) id: 738c9471c2 (このIDを非表示/違反報告)
hiroto.0109(プロフ) - 面白いですね (2018年8月6日 13時) (レス) id: d0e055d206 (このIDを非表示/違反報告)
クロりんご(プロフ) - 瑠李さん» 待っててくださりありがとうございます! (2018年6月28日 22時) (レス) id: 738c9471c2 (このIDを非表示/違反報告)
瑠李(プロフ) - 待ってました♪ (2018年6月28日 19時) (レス) id: d8c6f7f40c (このIDを非表示/違反報告)
クロりんご(プロフ) - 瑠李さん» コメントありがとうございます!更新遅すぎてほんと申し訳ありません……!!近いうちに更新します!応援ありがとうございます! (2018年6月22日 16時) (レス) id: 738c9471c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:クロりんご | 作成日時:2018年1月7日 17時