情報屋【男主】

情報が四つ ページ6

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「……そう云えば敦君、昨日私の入水を邪魔し____じゃなかった。

昨日、私を助ける前に誰かからおにぎりを貰ったと云っていたけれども、

その人の名前は分かるかい？」






時は進み、あれから1日の時間が経つ
あの後、中島は色々あったが探偵社に入る事になった
だが彼は本来ならば軍警に引き渡さなければいけない存在
そこで彼等は入社試験をする事にした
無事に中島の入社試験も終わり、探偵社一同は一階にある喫茶処［うずまき］に来ていた
太宰はふと中島の言葉を思い出し、中島に問う






「否、それが分からないんです。［名無しさん］と呼んでくれと云っていたので……。

あ、でもあの人……女の人なのに一人称が僕でした。

それに僕の事を［虎君］って呼んでいました」






［女の人なのに一人称が僕］



その言葉に中島以外の社員が反応する
そして、彼等の頭の中にある一人の人物が浮上した
太宰は云いにくそうに中島に云った





「……敦君、恐らくだけれども私____否、私達探偵社の社員は皆その人を知っていると思うよ。

それにね、多分君が会った人物が私達の予想と同じならば……その人は男の人だね」







「え、女の人……？ ええ！？」






中島は驚いた声をあげる。そんな中島を見て谷崎は苦笑しながら云った






「でもまぁ、彼が間違えるのも無理はないと思いますよ。

ボクもナオミも、最初見た時は女性だと思ったからね」






ナオミは兄のその言葉に大きく頷き、うっとりとした顔付きをする






「まぁ、あの人は謎が多いからね。

本当に男なのかも分からないのだけれど」







そう云い、太宰は喫茶処を出て行ったのだった

情報が五つ→←情報が三つ

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