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竜胆や蘭はまだ天竺の頃、横浜を拠点にしていたからか、何となく記憶の片隅にある場所かもしれないが、春千夜はずっと東京を拠点に動いていたので詳しいかと聞かれればそうでは無い。
蘭に送られてきたファイルをスマホで見ながらちまちまと虱潰しをしていたとき、肩がガツンと他人と当たった。自分がながらスマホをしている立場なので、普段ならば即座に相手の目を見てカタギならば軽く謝る。(Aにそうしろと言われたので仕方なく。)そうでないなら相応の対応をしている春千夜。
今回ばかりは、急いでいる為かそのままスルーして通り過ぎようとしたのだが運悪く相手は同業者らしい。
｢あ？テメェ、ぶつかっといて無視かよ｣
肩に手を当てられ、ドラマでよくあるような王道的な言葉を吐かれて思わず鼻で笑った春千夜に、勿論気を悪くした相手は無理やり春千夜をくるりと回し、向かい合う形にした。
｢ド派手なピンクの髪のヒョロの癖に、何笑ってんだ、あ？｣
｢あぁ？こっちは急いでんだゴミの相手してる場合じゃねぇ、じゃあな｣
そう言い捨て、ひらひらと手を振り何も無かったかのように去っていく春千夜を相手の男は後ろからどこから持ち寄ったのか分からない鉄パイプで頭を目掛けてフルスイングした。
が、直前で素手で止められる。呆気に取られた男はもう1度仕掛けようとしたが決まるはずもなく、春千夜に腹に一撃を食らわされてよろよろと離れた所を、人気のない路地裏の方へ向かって足で蹴飛ばした。
一瞬気を失っていた男は目を開いて起きている状況に背筋が凍った。ただ強いだけの相手ではなかったことを男はやっと理解したのだ。
脳天に突きつけられた拳銃がそれを物語った。
さっきまでの威勢はどこに行ったのかと思われるほどひよった態度を見せる男に情けないなと思いつつも、脅しという形で黒狐の拠点について尋ねた。
仮拠点と言われる場所なら知っていると言われた春千夜は、住所を聞き出しそのまま銃を下ろした。このまま引き金を引いても良かったが、何より死体処理なんてしている時間はない。こんだけ脅してれば何もしないだろうと思った春千夜はそのまま仮拠点の住所に向かって歩いた。
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綾人 - 21.22話ぐらいの時に綾辻くんの名前を綾人で設定していたので、なにがなんだか分からなくなってしまってカオスで面白い状況になっていて笑いました！こういう小説がずっと読みたかったので嬉しいです。これからも無理せず頑張ってください！ (7月27日 21時) (
レス) id: 37a56df5f0 (このIDを非表示/違反報告)
Noah(プロフ) - mさん» コメントありがとうございます。この作品に出会ってくれて本当に嬉しいです。私も綾辻くんには思い入れがあるのでこれからぜひ推してあげてください (2023年2月27日 1時) (レス) id: 4cbd1f8990 (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - 初コメント失礼します。綾辻くん本当に可愛くていつの間にか、推しになっていた、とっても面白い作品でした！完結する前に出会えなかったこと、とても悔しいです。この作品を作って、残していただきありがとうございました！ (2023年2月19日 11時) (レス) @page47 id: 0d9b393e0f (このIDを非表示/違反報告)
Noah(プロフ) - あ。さん» そうです！18禁じゃないリクエストもお受けしております〜！ (2022年4月17日 11時) (レス) id: 47f23e3d75 (このIDを非表示/違反報告)
あ。(プロフ) - 短編集ってR18のほうですか？いつも面白いです！ (2022年4月17日 8時) (レス) id: 976bfd9362 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Noah | 作成日時：2021年10月25日 15時
