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Aは覚束無い足取りで床にベッドの隅に置かれた男が着ていた服に手を忍ばせ男のスマホを手に取る。
ダークウェブ上に載る情報を入手する事が今回の目標であったのだが、鍵をかけられていた為に入手が困難だったらしく、直接入手を求めてきたのである。
Aは相手をよく見ず部下に電話を掛けて朦朧とした意識のまま部下の到着を待った。
＿＿＿＿＿
「…A、」
「ぁ…？」
頭がクラクラし、ドクドクと血液が下半身に集まるのが分かる。が、自分の熱を発散する程の力ももう残っていなかった。
そうした時に、ふと呼ばれた自分の名前にAは、自分の部下が迎えに来たのだと思ったが、自分の事を呼び捨てで呼ぶような部下はいない。頭をゆっくりとあげると、そこには呼んだはずのない同僚が居た。
「…ぇ、なんでいんの、竜胆」
「お前が呼んだんだろ…というかどういう状況｣
Aが部下と間違えて電話を掛けたのは灰谷竜胆だった。それでも一方的に場所を言って迎えを呼んだにも関わらず来てくれる竜胆に感謝した。
「Aチャン、薬盛られてやんの、んっ」
「…ンン…ｯ｣
前言撤回である。Aの痴態を舐めまわすように見た後、ふっと笑う竜胆をAは睨んだが逆効果で、顎を掴みキスをされる。
「誘ってる？」
「…ンなわけｯ、もうしんどい」
「えー…」
じゃあコレだけ治めてあげる。辛そうだし。
と口の端をあげたままAに手を伸ばす竜胆に、…好きにしろ、とAは言葉を吐いた。勿論それだけで終わるはずも無かったが。
薬の効果が切れる頃には、朝3時を回っており、竜胆の部下の車に乗せられてAと竜胆はアジトへ戻った。ちなみにあの男をどうするか迷ったAは、とりあえず放置しといた。後でだれかに処理させようという事である。
竜胆の部下の車に乗り込んだ2人。
竜胆の部下から見てもAは綺麗に見えた。余裕で全然イける。寧ろお願いしたいほどだと、バックミラー越しに竜胆の肩に頭を預けるAを見ながら思っていたが、ミラー越しに目が合った竜胆の顔があまりにも恐ろしかった為運転に集中した。
「ココ、」
「あぁ、おかえり。助かった」
「まじでしんどかったんだからな｣
「知ってる。あの男の会社ソレの取引専門だし」
「…はぁ、先に言えよ」
「言った所でオマエは口に入れてただろ」
「そんな事しねぇわ」
「今回も盛られてる事知ってて飲んだンじゃねぇの」
「…さぁ？」
「…この色情魔が。」
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綾人 - 21.22話ぐらいの時に綾辻くんの名前を綾人で設定していたので、なにがなんだか分からなくなってしまってカオスで面白い状況になっていて笑いました！こういう小説がずっと読みたかったので嬉しいです。これからも無理せず頑張ってください！ (7月27日 21時) (
レス) id: 37a56df5f0 (このIDを非表示/違反報告)
Noah(プロフ) - mさん» コメントありがとうございます。この作品に出会ってくれて本当に嬉しいです。私も綾辻くんには思い入れがあるのでこれからぜひ推してあげてください (2023年2月27日 1時) (レス) id: 4cbd1f8990 (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - 初コメント失礼します。綾辻くん本当に可愛くていつの間にか、推しになっていた、とっても面白い作品でした！完結する前に出会えなかったこと、とても悔しいです。この作品を作って、残していただきありがとうございました！ (2023年2月19日 11時) (レス) @page47 id: 0d9b393e0f (このIDを非表示/違反報告)
Noah(プロフ) - あ。さん» そうです！18禁じゃないリクエストもお受けしております〜！ (2022年4月17日 11時) (レス) id: 47f23e3d75 (このIDを非表示/違反報告)
あ。(プロフ) - 短編集ってR18のほうですか？いつも面白いです！ (2022年4月17日 8時) (レス) id: 976bfd9362 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Noah | 作成日時：2021年10月25日 15時
