爆豪勝己とかいう隣人が強引すぎる件について【ヒロアカ】

隣人が強引すぎる ページ2

「えっ、引越しするの？」

「ごめんなぁ、こんな時期に...」


中学三年生の冬。突然告げられた引越し。
こんな時期に私の両親は引越しするというのだ。

仕事の都合、と言われてはもう何も言えない。
まあ、新しい所でもやっていけるだろう！笑顔が素敵ってよく言われるし！


頭が良かったので、雄英高校を受験した。


雄英高校と言えば、ヒーロー科！

...と言いたい所だけど、私の個性は手から水を出すというだけの個性。
指から出すと、水鉄砲が楽しめます。


でも、ヒーローは大好きなので、そのヒーローの卵たちと、プロヒーローを間近で拝めるなら！と雄英高校の普通科を受けた。


そこまではいい。

だが1つ。



「家あげろや」

「えっ、なんでっ」



──隣人が凄く強引です。


彼は爆豪勝己。目つきが凶悪で言葉も凶悪で、とてもヒーロー志望には思えないけどヒーロー志望です。


よく知らないけど、なんか爆破させる個性らしい。

私の個性のことはよく没個性やらなんやら言われるけれど、仕方がない。
本当のこと。すげー腹立つけど。


「今、親いないけど」

「いいからあげろや。茶も出せ」

「横暴過ぎない？！」


私を押しのけてズンズン家にあがる彼はとてもヒーロー志望には思えない。


仕方なくリビングにあげ、お茶を差し出すと「ぬりぃ」とクレームを出された。

私が指から水を出し、お茶に入れ冷たくしてやると、「味が薄くなるだろうが！」と凄い顔で怒鳴った。こわい。



「そんで、何しに来たの。何もないけど。この家」

「あ？テメェ漫画は沢山持ってるだろ。持ってこい」

「ほんと横暴だよね。どこの亭主関白だよ。」

「あ"ぁ！？俺とお前はふっ、夫婦なんかじゃねぇわ！」



急に片手をお得意の個性で爆破させる。
眉間に先程よりも深く皺を寄せている。また、先程よりは小さい爆破が彼の手でおこった。


急な彼の変動に驚いた私は、取り敢えず手のひらを冷やしてやろうと先程と同様に水鉄砲で彼の手のひらに噴射してあげた。

アイム優しい！


舐めてんのかと、頭を鷲掴みされた私は、死にたくなかったので、急いで部屋に漫画を取りに行った。



こんな感じで、彼はよく私の家に来る。
というか入り浸っている。

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