ヒーローと甘々。その１０。【仮面ライダー】【スーパー戦隊】

✿関係無い筈だった。　ジオウ【常磐ソウゴ】 ページ19

✿Makua*ぼっち様リクエスト✿

ＮＯサイド

Aは休み時間、本を読んでいた。

クラスは賑やか。

だから、自分は浮いており空気の様だと思っていた。

とは言え、仲良くするのは好きな方だ。

大人しく見られがちなだけで。

それ故友達も少ない。

そこで、余り楽しくない学校を楽しむ方法が、本の世界に没頭する事だった。

Aは、教室内が騒がしいなと思ってちら、とそっちを見ると、注目を浴びているのは常磐ソウゴであると分かった。

彼は王様になる、と言う夢を持ち変わっているが、顔が良いし、そんな変わっている所も可愛い、と言う謎理論でファンクラブがあるのだ。

ソウゴを見る限りどうやら困っているが、目立つ事は嫌いでは無いらしい。

Aは、自分には関係無い事だと割り切って本に戻る。

だがその日の放課後。

Aに変化は訪れた。

いつも通り、１人で通学路を歩いていた時、後ろから声を掛けられた。

見ると、ソウゴが立っている。

ソウゴ「ねぇ、一緒に帰らない？」

『え？私と？』

そう言われ頷くと、ソウゴはAの隣に立つ。

ソウゴ「Aちゃんっていつも本読んでるよね」

『うん…。休み時間特にする事も無いし』

ソウゴ「じゃあさ、俺が喋り掛けちゃダメかな？」

『え？』

ソウゴ「俺ずっと、Aちゃんが気になってたから……仲良くなりたいんだけど」

『えっ？ま、まあ良いけど……ファンクラブの人とか怒ったりしないの？』

ソウゴ「俺の行動を、ファンクラブの人達が制限するのは可笑しいよ。Aちゃんが良いなら、問題無いから」

そんないきなりの告白をされた翌日。

Aは学校に来るなり本を開く。

が。

ソウゴ「Aちゃんおはよう！！」

『お、おはよっ！！』

ソウゴ「その本面白い？」

『うん。面白いよ。ファンタジーなんだけど』

そんな会話を繰り広げていると、後ろからファンクラブに入っている女子の声が聞こえる。

女子「何でAと？」

女子「さあ？王様、優しいから話し掛けてるんじゃないの？どうせ直ぐ飽きるって」

それに気付いたソウゴは、Aの手を掴んで教壇に立つ。

ソウゴ「俺、Aちゃんと付き合う事になったから」

『そ、ソウゴくん！？』

宣言したソウゴに驚きを隠せない。

それからAは騒がれるし、勢い良く話し掛けられるしでドタバタしたけど、彼に話し掛けられる前より、学校が楽しく感じていた。



リクエストありがとうございました✨

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