ヒーローと甘々。その１０。【仮面ライダー】【スーパー戦隊】

✿電話。　エグゼイド【檀黎斗】 ページ15

✿Makua*ぼっち様リクエスト✿

ＮＯサイド

ブブー、ブブー。

Aのスマホの着信が鳴って見てみると、相手は檀黎斗。

ゲンムコーポレーションの社長である。

『もしもし』

黎斗「あぁ。そろそろ私と付き合ってくれる気になったかい？」

『またその電話ですか？この電話は業務用です。私的利用しないで下さい』

Aはそう答えて電話を切る。

そう。

黎斗はいつもAに同じ内容の電話を掛けて来る。

幾ら注意した所で止めてくれないのだ。

彼と関わりたくないと思っても、勤めている会社の社長だし、況してや彼は毎日送り迎えをして来る。

そして電話を掛けられてはずっと一緒に居るみたいじゃないか。

唯一自由になれる筈のお風呂や寝付くまでの時間すら悩みを解消する為に彼の事を考えている。

でも、もし付き合ったら？関わりが無くなったら？なんて考えてしまう自分も居る。

翌日。

Aは夕方頃、黎斗に電話を掛けた。

プルルルルル……。

プルルルルル……。

【お掛けになった電話番号は………】

『何でこーゆー時は出ないの！？』

Aは信じられない、ともう一度電話を掛ける。

だがそれも、それから１時間後掛けた時も彼は電話に出なかった。

Aは仕事を終えて社長室へと向かう。

『黎斗社長！！』

Aは勝手に社長室のドアを開けて部屋に入り込む。

黎斗「Aじゃないか。どうした？」

『どうした？じゃないですよ。何で電話出ないんですか？』

黎斗「え？あぁ、今日は家にスマホを忘れて来てしまった」

『はぁ？』

Aは拍子抜けしてその場に座り込む。

黎斗「何か用だったのかな？」

『黎斗社長が好きって言いに来たんです！！』

Aは強気で言う。

黎斗「え？」

『付き合うんですか？付き合わないんですか？付き合わないんなら私はもう行きま……』

Aが言い終わらない内に、黎斗はAを引き寄せる。

そして、唇が重なった。

黎斗「付き合うに決まっているじゃないか」

『じゃあお話も終わりましたし帰りますね〜』

黎斗「今日も送って行くよ」

『いや結構です』

黎斗「お付き合い記念日に、スイーツでも作ろうと思ったのだが……」

『イチゴパフェなら……まあ良いですよ』

黎斗「本当に貴方は可愛いですね」

Aは返事こそしなかったが、そっと、黎斗の手を握った。



リクエストありがとうございました✨

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