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結構時間が経ったかな、なんて思った頃。
ロボロさんは紙を自分の膝の上に置くと、小さく何かを呟いた。

…少し窓の外に意識を向けていたから、なんと言ったのかわからなかった。
“もう一度”と伝えようと、ミニテーブルにあるペンに手を近付ける。


「…なんとなく、そんな気はしとった」

その言葉に、手が止まる。

…気づいていたなら、どうして?
ほんの少しでもそれを考えていたなら、何かしら反応をくれれば…


「たった2ヶ月。…やけど、俺にとっては“たった”なんかで表せんほどに、濃い2ヶ月で、最高の2ヶ月やった。
 たった2ヶ月、って思われるかもしれへんけど、俺はそれでもAさんを理解しとったつもりやで」

…なら、どうして。
声を発してもロボロさんに聞こえないのを思い出し、思うだけにする。


「あん時の俺な、どうかしててん。
目が覚めたらベッドで寝とるし。Aさんおるやろ、なんて思って周りを見てもAさんは居らへんし、現れる気配も無い。
 直前まで何しとったか、なんて思い出せば正直アホみたいな事しとるし、一歩間違えたら取り返しのつかん事しとった。Aさんに迷惑かけたし、謝ろ思ったんにAさんは居らへん。

その後もAさんは居らん。…正直、寂しかったんやと思う。
そんな時、パーティーに行ってAさんを見つけた。…いや、Aさんに似た誰か、やな。

初めは、Aさんは体に戻ったんや、やから俺の前に姿表さへんかってんやな!…って。
 …今考えたら、それやったらコーヒー淹れなおしとってくれたんは、いつの間にか綺麗になっとった部屋は誰がやったんや、って話やねんけどな。」


そう言って笑うロボロさん。

…少しでもできることを、ってやってた事、ちゃんと気付いててくれてたんだ。

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零音(プロフ) - ゆずゆさん» 泣いていただけたんですか…?!ありがとうございます…!! (1月19日 23時) (レス) id: ac8575b88f (このIDを非表示/違反報告)
ゆずゆ(プロフ) - 泣いちゃったじゃねぇですかぁ……面白いです。完結おめでとうございます (1月19日 2時) (レス) id: 6e2976f246 (このIDを非表示/違反報告)
零音(プロフ) - ぺ助さん» ありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです…!どんどん妄想膨らませちゃって下さい…!! (1月15日 15時) (レス) id: ac8575b88f (このIDを非表示/違反報告)
零音(プロフ) - まっくろさん» ありがとうございます!! (1月15日 15時) (レス) id: ac8575b88f (このIDを非表示/違反報告)
零音(プロフ) - ぽむさん» 初めて…!?ありがとうございます!続きを検討しておきますね…!! (1月15日 15時) (レス) id: ac8575b88f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:零音 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年10月21日 22時

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