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「もうすぐ夕飯の時間やで」
『あ、じゃあ行ってきます!』

食堂まで行くと、もう既に机の上に並んでいる料理。

私の席まで近付き、前に用意されているシチューに入れた。…よし、これで良いはず…!!
数秒後、賑やかな声と共に扉が開いて幹部の人達が入ってきた。
その中には偽物もいて、一瞬私の方を見たけどすぐに視線を戻した。

楽しそうに話したりしているのを眺める。
偽物を見たらなんかイライラするから、なるべく見ないように。

全員が食べ終わった頃、偽物は眠そうにしていた。…これはしっかり効いてるよね?

「…Aさん、どうしたん?」
「…少し、眠くて……」
「あー、最近連れ回してばっかやったし疲れたんかな。部屋連れてくで」
「…すみません、ありがとうございます…」

ロボロさんと偽物が席をたち、部屋を出て行く。
しんぺいさんがその後に「そろそろ部屋に戻るね」と言い、部屋を出て行く。それに私もついていき、部屋を出る。

客室がある方からロボロさんが帰ってくるのを見つけた。


「ロボロ、ちょっといいかな?」
「ペ神…?…ええけど、どしたん?」
「ちょっとね。医務室来てくれる?話したいことがあって」


しんぺいさんが上手く医務室に連れていってくれた。「ちょっと待ってね、そこ座って待ってて」とベッドに指さしてカーテンを閉めたしんぺいさん。
ベッド横のミニテーブルには紙とペンが置いてあった。

意を決してミニテーブルに近寄り、ペンに手を伸ばす。
ペンを握らず、転がしてわざと床に落としてみる。


「………」

ロボロさんは無言でペンを拾い、ミニテーブルに置く。
これでミニテーブルを意識したはず…!!

緊張しながらもペンを握り、紙に文字を書く。


“本物の私は、ここに居ます”


そう書くと、見て貰えるようにペンを乱暴に置き、音を立てる。


「………」

ロボロさんは無言で紙を手に取ると、じっと見つめていた。
…何か、返事を来るまで待とう。

ロボロさんは何も言わず、その紙をじっと見つめるだけ。

……え、文字は見えてる…よね?
少し不安になってきた。

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零音(プロフ) - ゆずゆさん» 泣いていただけたんですか…?!ありがとうございます…!! (2021年1月19日 23時) (レス) id: ac8575b88f (このIDを非表示/違反報告)
ゆずゆ(プロフ) - 泣いちゃったじゃねぇですかぁ……面白いです。完結おめでとうございます (2021年1月19日 2時) (レス) id: 6e2976f246 (このIDを非表示/違反報告)
零音(プロフ) - ぺ助さん» ありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです…!どんどん妄想膨らませちゃって下さい…!! (2021年1月15日 15時) (レス) id: ac8575b88f (このIDを非表示/違反報告)
零音(プロフ) - まっくろさん» ありがとうございます!! (2021年1月15日 15時) (レス) id: ac8575b88f (このIDを非表示/違反報告)
零音(プロフ) - ぽむさん» 初めて…!?ありがとうございます!続きを検討しておきますね…!! (2021年1月15日 15時) (レス) id: ac8575b88f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:零音 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年10月21日 22時

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