【d!】幽体離脱してた件2【rbr】

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「…Aさんは、体に戻らへんの？」

“戻り方を探しているところです”

「なるほどなぁ…。…Aさんの体に入っとるのは誰なん？」

“誰かわからないですけど、多分死んでる人です”

「…返して、って言って返してはくれへんやろな…。…うーん」


…ロボロさんはまた協力してくれる、って事でいいんだよね…？


「…てか、話せへんの不便やな。またAさんの事見えたらええんやけど」

“霊感でも弱くなったんじゃないですか？”

「…あー、有り得なくもないよなぁ…。…元々、視えんかったし」

“あの出来事をきっかけに元に戻った、っていうのも有り得ますね”

「せやなぁ…。」


…どうしたものか。

“とりあえず、ロボロさんには今まで通り関わってもらって”

「ん？…あぁ、急に態度変えたら怪しまれるもんな」

“実質人質なので”

「…やな」


もし何か偽物の気に触ることをして、もし偽物が私の体から出ることになれば。
体を傷付けられて偽物がどこかに行く、なんてことも有り得なくはない。
最悪の場合私は体に戻ったとしても死んでしまうから、注意が必要、だよね。

「…うーん。…霊媒師とかのとこ行ったらええんちゃう？Aさんは別のとこにおって…」

“失敗した時私も消えたら怖いじゃないですか…”

「…詰んでへん？」

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