【d!】幽体離脱してた件2【rbr】

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…と決意したのはいいものの……。

『どう取り返したらいいんですかね…』
「秒で詰んだな…」

…え、ほんとにどうすれば？？
調べようにも体を取り戻す方法なんてわかるわけないし、あるわけもない。
…詰んだ？

「漫画とかなら体当たりして戻るとか」
『やってみましょうかね、それ』

だってどうしようもないもん。
…物は試しだよね、うん。

『やって来ていいですか？』
「ええで」

あの部屋に戻ると、偽物は私を睨んできた。ロボロさんは今いないらしい。
…よし、やってみよう。

『……あだっ』
「いった…なにすんのよ！」
『なにすんのはこっちのセリフですー！身体早く返してよね！！』
「嫌って言ってんでしょ！？無駄に諦め悪いわねあんた、さっきあんなに落ち込んでたじゃない！」
『さっきって2時間も前だし？てかもう満喫したでしょいい加減成仏してよね』
「私はあんたとして生きてくって言ったでしょ！」
『あ、今自分が偽物って認めた！ほら偽物はさっさと成仏してくださいー！！』
「なにあんた子供より子供っぽいわね」

ふん、と鼻で笑ってくる偽物。…うわ、ウザい。

『いいから返してよ！！出てって！！！』
「あーもううっさいわね！」

「Aさん…？大きな声聞こえたけどどうしたん？」

奥の部屋からロボロさんが出てきた。
…このまま偽物の邪魔し続けようかな。
いや、でもそれだと私が元の体に戻った時に白い目で見られかねない…。

「あ、いえ、何も無いです、ごめんなさい…」
「そう？…なら、ええけど」

何かしよう、と思った時、扉が開いてシャオロンさんが入ってきた。

「…あ、使っとったんか。すまんすまん」

そんな事を言いながらシャオロンさんが目配せをしてきたので、シャオロンさんの方に行く。

「すまんな、邪魔したわ。………一旦引こ」
『了解です』

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