検索窓
今日:27 hit、昨日:4 hit、合計:180,173 hit

73 ページ25

.


あれから、ロボロさんと偽物は瞬く間に仲良くなった。

遂には我々軍の本拠地である、この城にまで来た。
…今、私の目の前ではロボロさんが偽物を案内している。
案内という名の散歩だと思う。…だってこれもう10回以上やってるもん。


『………なんで気付かないんですか』

その偽物、私と口調とか行動とか似ても似つかないのに…!!

『…気づいてなんて無理な話ですよね』


…この声だけでも聞こえてたらなぁ。

ロボロさんと偽物は楽しそうに話しながら城内を歩く。
…ほんとに、つまらない。



ロボロさんの仕事場につくと、鬱さんがロボロさんを見て「ん?」と声を出した。

「ロボロにもついに春が来たんかぁ、いやぁ長かった…」
「うっさいねん!!…あ、Aさんこいつの事は気にせんでな」
「そんな事言うなや、俺らの仲やろ?…あ、どうも鬱です〜、いやぁお姫さんがうちに来るとは思わんくてなぁ、暑苦しいとこやけど堪忍な、よろしゅう」
「何好感度上げようとしてんねんお前!」
「そんな怒らんくても取らへんから安心しぃや」


……ほんとだったら、あの場所は私の場所。

エーミールさんとしんぺいさんには事情を伝えたけど…。
もしロボロさんに、2人が私の事を確認できる存在なのを伝えてたら、大分変わってたよね…。

なんであの時言わなかったんだ、私。


鬱さんが「こんなとこでイチャイチャせんといてや、仕事の邪魔やわ」と手を振りながら言ったので、ロボロさんと偽物は応接室に来た。

偽物がソファに座ると、ロボロさんが「ちょっとまっててな、紅茶注いでくるわ!」と部屋の奥に行った。

74→←72



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (368 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
771人がお気に入り
設定タグ:wrwrd , 軍パロ , rbr
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

零音(プロフ) - ゆずゆさん» 泣いていただけたんですか…?!ありがとうございます…!! (2021年1月19日 23時) (レス) id: ac8575b88f (このIDを非表示/違反報告)
ゆずゆ(プロフ) - 泣いちゃったじゃねぇですかぁ……面白いです。完結おめでとうございます (2021年1月19日 2時) (レス) id: 6e2976f246 (このIDを非表示/違反報告)
零音(プロフ) - ぺ助さん» ありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです…!どんどん妄想膨らませちゃって下さい…!! (2021年1月15日 15時) (レス) id: ac8575b88f (このIDを非表示/違反報告)
零音(プロフ) - まっくろさん» ありがとうございます!! (2021年1月15日 15時) (レス) id: ac8575b88f (このIDを非表示/違反報告)
零音(プロフ) - ぽむさん» 初めて…!?ありがとうございます!続きを検討しておきますね…!! (2021年1月15日 15時) (レス) id: ac8575b88f (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:零音 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年10月21日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。