このままずっと__【特別編】

＊ ページ4

優太side

「はい、おまたせ〜」

廉「わ！俺の好きなごはん！」

「ふふ、今日は特別な日だからね」

廉「特別な日？なんかあったっけ」


あ、これは廉さん、今日は忘れてますね。

好都合。好都合。


「そうそう、今日は特別な日だからね」

廉「あ！俺の誕生日」


と思ったらすぐに気づいた。笑


海「ほらお部屋もぐるりと見渡して？」

廉「あ！可愛くなっとる」


まぁ朝起きてすぐにあんなハプニングあったから

痛みも凄かったからそれどころじゃなかったのは確かだね。


玄「廉にぃ勘がいいから、朝寝起きで一発目でって思ったんだ」

廉「そうやったんか」

「まぁだから、今日は1日安静だから好きな所に出かけるのは出来ないけど、家の中で出来る最大のお祝いをするからね」

廉「ありがとう」


1日2日絶対安静かな。

下手したら少し動く時に痛みが走るかもな…。


「ってことでまずは朝から好きな物！」

海「父さんの自信作だよ」

廉「ありがとう、食べよっかな」


そう言って廉が箸を持って動かした時…


廉「っいったっ！」

「え、れん？」

廉「っ、っ…手首、痛い…」


あ、手首すげー腫れてたから

箸持ってごはん食べたり、文字を書いたりってのは痛いかもな。

利き手を痛めてるからね


紫「俺があーんする！」

廉「はっ？無理無理。ぜっったいむり！右手で食えるし」

紫「だーめ！廉にぃはいつも無理して悪化るでしょ？今日ぐらいは頼ってよ」

海「そうだよ。恥ずかしくもないよ」


弟たちの必死の説得の末

食べさせてもらう事を決めた廉。




＊








＊





紫「はい、あーん」

廉「んっ…ぁ」


顔を赤らめながらも紫耀に食べさせてもらってる。


紫「美味しい？」

廉「おん。父さんのご飯やからね。味は変わらんよ。恥ずかしさはえぐいけど」


まぁでも具合悪い時は結構廉

皆に食べさせてもらってるんだよ？

熱が高すぎて、しんどすぎて覚えてないんだと思う


海「まぁいいじゃん。美味しいのに変わりはないんだし」


あ、海人に言われてる笑


「今日は3食全部廉の大好物作るから」

廉「よっしゃ！」



＊









＊




朝ごはんも食べ終わって、廉は痛みが落ち着いたのか

立ち上がろうとしてて…


「あ、ちょ…廉『っ、いっっ…！』あ…」


立ち上がったら絶対痛いからやめておきなって

言おうと思ったんだけど遅かったわ。

廉、普通に立ち上がっちゃって激痛が走りその場にしゃがみ込んだ。

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