第百二十三話 ページ29
〜カナside〜
猪名寺「はい!終わりましたよ、カナ先輩。」
どうやら、先程までしてくれていた手当が終わったようだ。
氷上「そうか、助かった…って、何で包帯も巻かれてるんだ!?」
猪名寺「カナ先輩、かすり傷だからって甘く見ちゃダメですよ!それなりに腕の傷は深かったんですからね!?血も出てましたから!
こんな重たい荷車を引いてるんですから、傷が広がっちゃいます。なので帰ったら、もう一度薬塗りますからね!ちゃんと医務室まで来てくださいよ!?」
氷上「わ、わかった、わかった!ちゃんと行くから。」
自分が説教した後に乱太郎に説教されるとは、思ってなかった…しかも、自分で気付いてなかった程に傷が深かったらしい。
確か、落ちる時に穴のフチに手をかけて奥まで落ちないようにしたんだっけな。だが、結局失敗して下に落ちてしまった。多分、その時にできた傷なんだろうな…
平「喜八郎!いい加減にさっさと頭を下げんか!!」
綾部「え〜…」
平「『え〜…』じゃ、なーい!!」
包帯から話を戻すが、こいつらまだやってたのか。喜八郎も、頭を下げまいと必死だ。これじゃ、埒が明かないな…
氷上「滝夜叉丸、もう止めろ。あたしは、喜八郎のことをもう許してる。説教して気が済んだし、約束したからな。まぁ、その約束はずっと続く訳じゃないだろうが…」
平「おぉ、そうですか!良かったな、喜八郎。私が一緒に謝ってやったおかげで、カナ先輩がお許しくださった。これも私がgdgd…」
また始まった、この自惚れ野郎め…さっきまでの滝夜叉丸はどこ行ったんだ。ほんと、こいつには呆れる。
食満「カナ、もういいか?」
氷上「あぁ、手当は終わったよ。キューちゃん、さっさと引くか。」
食満「あぁ、そうしよう。おい、お前ら。キューちゃん引き始めるぞー。」
滝夜叉丸がグダグダと自惚れた自慢話をしている間に、さっさとキューちゃんを引き抜いてしまおうか。
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*:.。. kana.。.:*(プロフ) - 勘ちゃんに食べられたいお菓子🍡さん» コメントありがとうございます!夢主ちゃんの事、気に入ってくださってありがとうございます°ʚ(*´˘`*)ɞ° (2023年2月12日 7時) (レス) id: b349f693ac (このIDを非表示/違反報告)
勘ちゃんに食べられたいお菓子🍡 - うわぁ主ちゃんの性格ドタイプですわ〜 (2023年2月12日 0時) (レス) id: 5ad601e96f (このIDを非表示/違反報告)
*:.。. kana.。.:*(プロフ) - わそ姉大好きリスナーさん» ありがとうございます!続きも楽しんでくださいね!ദി ᷇ᵕ ᷆ )♡ (2023年1月27日 22時) (レス) id: b349f693ac (このIDを非表示/違反報告)
わそ姉大好きリスナー - 面白かったです、(^^ω)続編に行ってきま〜す (2023年1月26日 22時) (レス) id: 888b3d648c (このIDを非表示/違反報告)
*:.。. kana.。.:*(プロフ) - 忍たま好きさん» ありがとうございます!(*^^*) (2022年12月20日 22時) (レス) id: b349f693ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:*:.。.kana.。.:* | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/a05ced32431/
作成日時:2022年7月3日 12時