４１ ページ1
いつから爆豪と仲良くなったか？
それは体育祭が終わって、一週間ほど経った頃。
『こんにちは。初めましてじゃないけど初めまして？』
「あ”？」
今思えば一発で殺されそうだ。
『爆豪くん、いや爆殺卿！』
「おい」
『君つっっよいね！仲良くしません！？』
「なんだてめ。」
『あー…ごめんごめん、こんないきなりよくわからんクラスメイトにこんなこと言われても驚くね！
私はA！気軽にAでどうぞ！』
「おい話聞」
『じゃあ親交の印に今から食堂に行こう！』
「テメ」
その瞬間に爆豪の手を引くと
「黙れやクソがぁぁぁ!!!」
BOOM!
『うぁ！』
なかなかの火力で手を振りほどかれた。強制的に。
「さっきからうるせえわ！マシンガンか！」
『いいネーミングセンスだね！やっぱり仲良くしよう！』
「死ねや！」
いい第一印象ではなかった。お互いに。
今は落ち着いたけど、当時の私は喋る喋る。とりあえずうるさいってことで有名だった。
・・・
『一時期マシンガン女、って呼ばれてたよね』
「今までの会話のどっからそれが出てくんだよ」
先ほど落ちかけたスプーンをもう一度握って、カレーを口に運ぶ
『そういえば爆豪って辛いもん好きだったよね』
今食べているカレーは、全員の舌に合うように作られたらしく、少し甘めだ。
「それがどうした」
向かい側のカレーに目をやると、ルーにところどころ赤い粉が混ざっているのが見てとれた。
『爆豪さん？その赤い粉は？』
ちなみに私のカレーにそんなものは入っていない。爆豪オリジナルだ。
「一味」
『一味！』
こいつアホなのか
『辛い？』
「ハッ、Aみてーな奴にとっちゃ悶絶もんだろうな」
…なんか癪にさわる
『あのね爆豪？私かなり辛いもの耐性あるんだよぉ〜？』
本当だ。カレーだって中辛も食べられる←
「嘘つけ。ついに頭に花生えてきたか？」
そう言いながら涼しい顔をしてカレーを食べる爆豪
そこまで言うなら証明してくれるわ
『私、辛いの平気だから。』
そう言って爆豪のカレールーを掬って食べる
「Aお前…！」
ほらみろ爆豪。今になって辛くなったんだろ。耳まで赤いぞ
『こんなん楽しょ』
あ。やば
『誰か水！！！！』
辛い辛いで頭いっぱいの中、爆豪のざまあみろ、だけが鮮烈に残った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1149人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
小手鞠(プロフ) - もんちまるさん» センスなんてそんなそんな…ありがとうございます！ (2018年10月5日 7時) (
レス) id: 507b5d4fca (このIDを非表示/違反報告)
もんちまる(プロフ) - かっちゃん、やばすぎます！！私もそのセンス欲しかったですぅー！！これからも頑張ってくださいね！！ (2018年10月5日 7時) (レス) id: 8c34f6e90e (このIDを非表示/違反報告)
小手鞠(プロフ) - 白雪さん» ！？神！？え、あ、ありがとうございます！大変申し上げにくいのですが私の前世は多分カリブ海の昆布なのでちょっと… (2018年10月2日 16時) (レス) id: 507b5d4fca (このIDを非表示/違反報告)
白雪 - やっぱ面白い…面白すぎる…やっぱり作者様は神か何かの生まれ変わりなのですか！？ (2018年10月2日 13時) (レス) id: 04ecd32bcd (このIDを非表示/違反報告)
小手鞠(プロフ) - 愛織姫さん» ありがとうございます！毎回いい回なんて...毎回これでいいんか？これでいいんか？となっているので安心します！ (2018年9月30日 11時) (レス) id: c88214cf95 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：小手鞠 | 作成日時：2018年9月16日 23時
