最終戦争 十九章 ページ19
降りしきる雨に、私は動く気にもなれなかった。
遊具すらない公園で私は、ずぶぬれになっていた。
すると、
「...ん？」
体に当たっていたはずの雨粒が、ぴたりとやんだ。
恐る恐る上を向いてみると、
「なにしてんの？」
宇香田君だった。
数日ぶりに見る宇香田君の顔。
少し怒ったようだった。
「風邪ひくよ？ほら...」
手を差し出されたけど、
甘えちゃいけない。
咄嗟にそう思った私はその手を振り払った。
「近づかないで！」
「え？」
「私に...近づかないで」
だって、貴方までも不幸になっちゃうかもしれないから。
仕方ないんだ。
私はたまらずその公園をあとにした。
雨と涙の区別がつかない。
とにかく、今私はひどい顔だろう。
「なんてざま...もう期待もないな」
私は一歩、引かなきゃいけない。
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ウカダ - この終わり方がまた良いですよね！ これからも頑張って下さい！ (2019年3月4日 22時) (
レス) id: 7ac86fb018 (このIDを非表示/違反報告)
- 21行目あたり『宇高』になってます、！ (2018年10月30日 17時) (レス) id: 204830f055 (このIDを非表示/違反報告)
蒼依(プロフ) - あの...、こちらって完結なんでしょうか？ (2018年7月27日 9時) (レス) id: 0ab5b0bbe0 (このIDを非表示/違反報告)
あっし(プロフ) - ぷちぷちリンゴさん» ありがとうございます！次の更新時と次の新作時に宣伝させていただきます！ (2017年8月23日 21時) (レス) id: 5987294aa0 (このIDを非表示/違反報告)
ぷちぷちリンゴ - らるらさん» ありがとうございます！受験生なのであまり更新ができなくて...それでも見ていただけて本当に嬉しいです！！ (2017年8月22日 22時) (レス) id: 6872ac4879 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぷちぷちリンゴ | 作成日時：2017年8月12日 17時
