☆1ページ目☆ 尊しと思わぬものは…【走れメロス】 ページ3
闇の中、私は不思議な景色が見えた。
"どうしてなんですか、先生！"
鮮やかな赤髪の青年は訴えかける。
"芥川賞は俺一人で選考している訳じゃない。
如何にも出来ない事もある…道化の華、アレは素晴らしい作品だった。"
今度は短髪の優しい面影の彼は青年の方を見ると。
"お前ならもっとやれる、俺はお前を…"
その言葉を聞き終えると、私の意識は沈んでいった。
☆
「お嬢さん、大丈夫ですか？」
『う…ん…あれ…私…』
「良かった。どうやら、気づかれたのですね？」
『あ、すみません。えっと…』
私は目の前に立つ青年を見て驚いた。
洋装と和装を組み合わせた様な着物。
まるで、龍を連想させる様な癖っ毛。
何処か寂しげな色をしていた。
そんな彼を見た私は。
『自らを尊しと思わぬものは、ドレイなり。』
彼は自分がどんなに素晴らしい事をしたのか…其れを理解してない。
そう思った瞬間何故かその言葉が出て…
「….お嬢さん、君は一体何者なんだい？どうして…その言葉を…君が。」
雰囲気がまるで幼子の様にうって変わる青年に私は…,。
『何となくです。』
Aがそう言うと。
「そうか…いや、すまなかったね。
昔、君と同じ事を僕の師匠に言われた事があったんだ。」
微かにある記憶の中で、ある意味一番印象に残っている。
でも、何故、先生は僕にそんな事を…思い出せない。
そして、何故、目の前にいる彼女を僕は…暖かいと感じるのだろう。
そんな事を思っていると…
「その短刀で何をするつもりだった！」
「ッ、市を暴君の手から救うのだ。」とメロスは悪びれずに答えた。
「おまえがか？」王は、憫笑した。
「私は聞いたのだ！
お前が人を信じられず、多くの民を苦しめ殺している事と！その様な王は生かしておかぬ！」
そう啖呵を切る彼を見た瞬間、王はメロスを踏み付け殺そうとした。
勿論、お人好しのAは其れを黙って見ている事は出来なかった。
☆2ページ目☆ 信じて待つ人の為に【走れメロス】→←プロローグ
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なのは(プロフ) - 更新楽しみです！ (2020年7月3日 3時) (
レス) id: 122a982782 (このIDを非表示/違反報告)
空夜☆時音(プロフ) - 夢さん» ありがとうございます！pixivとこの作品は重なる様に書いて居ますので好みによって違うかも知れません。これからもよろしくお願いします！ (2020年5月25日 15時) (レス) id: b7a01024a7 (このIDを非表示/違反報告)
夢 - pixivでも見てます！更新頑張ってください！（私も小説頑張ります） (2020年5月25日 14時) (レス) id: ed90ac981f (このIDを非表示/違反報告)
夢 - がんばれがんばれ(語彙力) (2020年5月25日 10時) (レス) id: ed90ac981f (このIDを非表示/違反報告)
べっこうあめ - 初コメ失礼します! めっちゃ面白いです！作ってくれてありがとうございますm(_ _)m (2020年5月21日 8時) (レス) id: 036a34d0ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空夜☆時音 | 作成日時：2020年4月18日 3時
