第三十一の怪 対策 【16時の書庫編】 ページ36
「席番を持たない、雑魚怪異ならまだしも、七不思議の噂まで変えられるとしたら」
「犯人は十中八九、七不思議と縁をもった人くらいでしょうね」
「私やお姉ちゃんと同じような子がいるってこと！？」
「それって！……どういう事だ？」
「七不思議のうちのだれかと、その助手の人間が悪さしてるってことだよ。
あ、勿論、Aと土籠の事は疑ってないからね。」
「あ、だから、会議してたのね。」
其れでこんなに早く来てくれたんだ。
「そう、それで俺思いついたんだけどね…1度さぁ七不思議ぜーんぶ無くしちゃおうと思うんだよねぇ！」
「「『え？？？』」」( ﾟдﾟ)？？？
「依代を破壊されればと七不思議は大幅に弱体化。
そうすれば裏切り者を特定する必要も暴走の心配もなくなる。」
『花子くん、其れはあまりにも乱暴過ぎない？
ヤコちゃんの時の様に上手くいくとは限らないし、其れに失敗したら先生が消えちゃう可能性だってあるんでしょ？』
「大丈夫、あくまで一時的なものだから。
問題が解決したら、また任命し直す。」
『でも…』
「A、七番様がこう言ってるんだ。少しは信用してやれ。ありがとうな、A。」
『ツッチー…』
パートナーだからか、それ以外の理由なのか、土籠はAに甘いと感じた面々。
「そうそう、其れに依代を壊せるのがAなら土籠も文句ないでしょ？
という訳で、土籠。依代ちょーだい！」
「……断る…と言いたいところだが俺は荒事が好かん。この書庫を荒らされるのも御免だ。
依代を渡せと言うなら応じよう。ただし条件付きだ」
『「「条件？」」』(・・?)？？
「ここの書庫には学園にまつわることなら過去から未来まで全ての知が集積している自慢の社だ。
たとえ一時でもこの書庫を俺から奪おうと言うなら…それに見合う情報…つまり、お前らの個人的な秘密を教えろ。勿論、A、お前もだ。」
『え、あ、うん。分かった。』
「三人が秘密を話さなかったらどーする？
俺と喧嘩する？」
「まさか…依代は渡しますよ。
だが腹いせに、お前らの恥ずかしい秘密を校内放送で垂れ流してやる。Aは暫く書庫の出入禁止。」
「「(やっぱり、A先輩/お姉ちゃんには甘い)」」
「精々俺を楽しませろよォ、ガキども」
と、盛り上がっている中で。
「あらあら、土籠、お前完全に悪役になってるぞ。」
と、変人が呟いたのだった。
第三十二の怪、乙女の秘密 【16時の書庫編】→←第三十の怪 怪異側の監督者達【16時の書庫編】
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空夜☆時音(プロフ) - 嗚呼さん» ありがとうございます！気に入っていただけて嬉しいです！ (2020年2月28日 18時) (
レス) id: b7a01024a7 (このIDを非表示/違反報告)
嗚呼 - オリジナル面白いです！ (2020年2月28日 18時) (レス) id: 5faa0d3c7f (このIDを非表示/違反報告)
空夜☆時音(プロフ) - こっちんさん» ご指摘ありがとうございます！修正しました！ (2020年2月26日 21時) (レス) id: b7a01024a7 (このIDを非表示/違反報告)
こっちん - 登場人物設定の四十・四十一の怪に出てくる名前の星蘭が"優姫"になっていますが？？ (2020年2月26日 21時) (レス) id: e1802d5515 (このIDを非表示/違反報告)
こっちん - 夢主と花子くんとつかさくんの3人が出てくる場面が楽しみです！！3人の反応がどんな風になるのかワクワクします！！ (2020年2月25日 19時) (レス) id: e1802d5515 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空夜☆時音 | 作成日時：2020年2月16日 23時
