第二十一の怪 変人の血【告白の木&16時の書庫編】 ページ25
皆さん、こんにちは!
怪異の話をネタにしながら、おじいちゃんを探すトレジャーハンターAです!✌('ω')✌
今私は…進路相談をしています。
「んで?お前は進路どうするんだ?」
相談相手は担任兼相方の土籠先生!
『ンー…正直、まだピンと来てないって言うのが本音かな…。
まあ、おばあちゃんの後を継いで、お花屋さんとかも良いと思うけど…』
Aの祖母は下町の方で花屋を経営している。
小さい頃から花に囲まれているせいか、植物の事なら大抵分かったりする(*^ω^*)エッヘン
『あ、でも、両親と同じ教師にもなりたいなぁ〜とも思ってるんだ。』
「フ、そうか。因みに担当するとしたら、なんの教科だ?」
『うーん、怪異絡みで言うなら社会科の先生か、民族学の先生かな?其れか…神話とかも好きだから星に関わる天文学者とか?ウーン』
土籠は悩むAを見て、フと笑った。
「やっぱり、親子だな。」
『え?何が?』
「昔、お前の父親も教師になりたいって言ってたんだよ。まあ、結果的に天文学者になったがな。」
『父さんが?でも、なんで教師になりたいって言ってたの?』
「…さてな、まあ、まだ確定するまで時間はある。
其れまでに決めておくんだな。」
『…ねえ、先生。』
「んーなんだ?」
『先生にとって父さんはどんな生徒だった?』
「…そうだなぁ、まあ、分かりやすく言うなら変人だったな。」
『え…変人?』
「嗚呼、お前の親はお前と同じく怪異や其れにまつわる物語を漁っててな。
俺や他の怪異、特に一番と三番とは仲が良くてな。
まあ、そのせいで周りからは変人と呼ばれてたんだが。」
『そ、そうなんだ…(流石、父さんだなぁ)』
うろ覚えの記憶に残っている父に対し、私はある意味で感心の念を抱いた。
「だが、素直で真っ直ぐ、家族思いの…良い奴だったよ。」
『そっか…ウチ、両親の写真殆ど無くて…おじいちゃんに関しては写真其の物がないから…。』
「……なら、今度お前の父親…桔梗の本を読ませてやる。」
『え?良いの?』
「嗚呼、他の奴ならまだしも、お前はアイツの愛娘だからな。大丈夫だろう。」
「ツッチー、何時もありがとう。」
そう言って、Aが去っていくのを見送ると。
「礼なんて言うな、俺はお前の爺さんと父親の運命を変えちまったかも知れねぇんだ。」
土籠は静かに眼鏡を外すと真っ青な空に思いを馳せた。
第二十二の怪 星座の物語 【告白の木&16時の書庫編】→←ありがとうございます!!アンケート調査!
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
ラッキーアイテム
革ベルト
ラッキーカラー
あずきいろ
121人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
空夜☆時音(プロフ) - 嗚呼さん» ありがとうございます!気に入っていただけて嬉しいです! (2020年2月28日 18時) (レス) id: b7a01024a7 (このIDを非表示/違反報告)
嗚呼 - オリジナル面白いです! (2020年2月28日 18時) (レス) id: 5faa0d3c7f (このIDを非表示/違反報告)
空夜☆時音(プロフ) - こっちんさん» ご指摘ありがとうございます!修正しました! (2020年2月26日 21時) (レス) id: b7a01024a7 (このIDを非表示/違反報告)
こっちん - 登場人物設定の四十・四十一の怪に出てくる名前の星蘭が"優姫"になっていますが?? (2020年2月26日 21時) (レス) id: e1802d5515 (このIDを非表示/違反報告)
こっちん - 夢主と花子くんとつかさくんの3人が出てくる場面が楽しみです!!3人の反応がどんな風になるのかワクワクします!! (2020年2月25日 19時) (レス) id: e1802d5515 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:空夜☆時音 | 作成日時:2020年2月16日 23時