捌 ページ9
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「……はい？」
だから、と思わず捲し立てようとして気付いた。そうか、彼は知らないのか。
『私、さっきここの池に落ちたんだ。あの超絶汚い池に。
だから風呂に入りたいなって。』
「え、落ち…………成程。
しかし、あの……大変申し上げにくいのですが」
一瞬変なものを見るような顔をされたが、そこに関しては私の意思ではないのでそうとしか言いようがない。にしても何だ、やけに歯切れが悪い。
『言いたいことがあるならはっきりと言え。』
すると顔を少し歪ませ、言いづらそうに答える長谷部。
「では僭越ながら。
現在大浴場はとてつもなく汚れていて、とてもではありませんが使えるような状態では」
なんだ、そんなことか。汚れているならば、掃除からすればいい。どうせ既に私はこんなに汚れているんだから。
『そんなの、私が綺麗にすれば済む話だ。
構わない、案内を頼む。』
「は、主命とあらば」
歩き出す長谷部。
それにしても、あんなに沢山の人が住んでおきながら風呂が使えないほど汚い……とは一体どういうことだろうか。
ここの屋敷の者たちは、風呂に入らないのか？
傷さえ無ければ綺麗で、美しいであろう者ばかりだと言うのに、勿体無いな。
「着きました」
戸の前で長谷部がこちらを窺うように見やるので、私は躊躇わずその戸を開け放つ。
──なんだ、この、有り様は。
「どうですか。
これでもまだ、先程と同じ事を述べられますか。」
私が目を見開いたのを見て、長谷部が口を開く。言外に滲むその心はだから言っただろう、といったところだろうか。
まぁ確かにそう言えるほど、風呂場は私の中の『汚い風呂』から比べると度を越していた。
放たれる異臭、そして様々な汚れ。詳細は割愛するが、とても気分の良いものではなかった。
実際問題、掃除云々でどうにかなる話ではないような気もする。
だが、これもまた仕方の無いこと。とりあえず落ちる汚れだけでも掃除しないと、風呂に入られない。
腹は括った。……よし、やろう。
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朔夜(プロフ) - あみあみさん» 今週もコメントありがとうごさいます！来週テストですか・・・頑張って下さい！私もそろそろ学校が始まるので更新ペースが・・・頑張りますね・・・これからもよろしくお願いします！ (2017年9月16日 13時) (
レス) id: 69535f952d (このIDを非表示/違反報告)
あみあみ(プロフ) - ついに続編かーーー 来週楽しみダーーー あっ、来週私学校のテストダ・・・ よし、この小説を読むためにテストがんばりまーーーーす (2017年9月16日 12時) (レス) id: 3f689df719 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - あみあみさん» コメントありがとうございます！どうも今回、更新日時表示が途中までオフだったみたいで・・・私自身「何故！？」と思いながら何度も更新したので見にくかったと思います・・・すみません！ (2017年9月10日 9時) (レス) id: 69535f952d (このIDを非表示/違反報告)
あみあみ(プロフ) - 更新されてからすぐに読みました 朔夜さんサイコーーーーーーー (2017年9月10日 2時) (レス) id: 3f689df719 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - ゆらさん» わざわざコメントありがとうございます！主人公は私も「こんな友達ほしいなぁ」と思いながら作ってるのでそう言っていただけて本当に嬉しいです！これからは忙しくなるので更新ペースは落ちそうですがどうかよろしくお願いします。 (2017年9月2日 23時) (レス) id: 69535f952d (このIDを非表示/違反報告)
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