陸 ページ7
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目の前に座る三日月と名乗った男。唐突に月の話でもしだしたのかと思ったが、恐らく名前で間違いないだろう。
何というか、美しい。綺麗、とかいうベクトルではなく、やや浮世離れした……美術品でも見ているように錯覚する。
だからこそ体中の傷が痛々しく目立つ。
彼がそれまた優雅な動作でちら、と目を向ける。するとそこからこっちに向かってくる一人の男。
三日月とは違って妖艶さのようなものは無いが表情は固く、見るからに真面目そうな男だ。当たり前のように彼も傷まみれだしここの人間はみんなそうだが、そういう文化なんだろうか？痛々しくて敵わない。
「初めまして、主。
俺はへし切長谷部と申します。
主命とあらば何でもこなしますので、気軽に申し付け下さい」
彼は私の目の前に膝をつき、やや冷たい声音で自己紹介した。
にしても、あまり好ましくないフレーズが聞こえたな。
『そんな何でも、と断言していいのか？』
脅しのつもりでそれを差し出す。すると紙を見て、長谷部含む数名の表情がみるみる強ばっていく。
「……はい、主命とあらば」
答えは、是。
嘘つき、絶対によくなさそうな顔をしているくせに。
すると割り込んでくる一つの声。
「そう、主命とあらば……仲間を躊躇なく折るような奴だもんな？」
白い男が長谷部を咎めるように、嘲笑うように、刺々しく声を上げた。
「こら鶴、よさないか」
三日月から宥められた鶴、という男はなにか恨みでもあるのか、私と長谷部をギロリと睨みつけて去っていった。
ちらりと長谷部を見ると、こちらも苦しそうに、辛そうに畳を睨みつけていた。
はぁ、ここにいるのは得策じゃなさそう……というか火に油を注いでしまったようだ。
『じゃあ、私達はそろそろいいか?
あと、本丸内が極めて汚いので、明日以降に少しずつここの掃除をしても構わないだろうか?』
紙を見た三日月は頷いた。了承だ。
「構わんぞ。
……ただ掃除自体は許可するが、前日の内に予定している場所を示しておけ。そこは人避けをしておくゆえな。」
まぁ、ここの本丸は彼らのもののようだし、彼らに従うべきだろう。私が頷くと長谷部が静かに「参りましょう」と声を掛け立ち上がった。
流石にこの空間に1人はいたたまれなさすぎるから、私も急いで頭を下げて腰を上げた。
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朔夜(プロフ) - あみあみさん» 今週もコメントありがとうごさいます！来週テストですか・・・頑張って下さい！私もそろそろ学校が始まるので更新ペースが・・・頑張りますね・・・これからもよろしくお願いします！ (2017年9月16日 13時) (
レス) id: 69535f952d (このIDを非表示/違反報告)
あみあみ(プロフ) - ついに続編かーーー 来週楽しみダーーー あっ、来週私学校のテストダ・・・ よし、この小説を読むためにテストがんばりまーーーーす (2017年9月16日 12時) (レス) id: 3f689df719 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - あみあみさん» コメントありがとうございます！どうも今回、更新日時表示が途中までオフだったみたいで・・・私自身「何故！？」と思いながら何度も更新したので見にくかったと思います・・・すみません！ (2017年9月10日 9時) (レス) id: 69535f952d (このIDを非表示/違反報告)
あみあみ(プロフ) - 更新されてからすぐに読みました 朔夜さんサイコーーーーーーー (2017年9月10日 2時) (レス) id: 3f689df719 (このIDを非表示/違反報告)
朔夜(プロフ) - ゆらさん» わざわざコメントありがとうございます！主人公は私も「こんな友達ほしいなぁ」と思いながら作ってるのでそう言っていただけて本当に嬉しいです！これからは忙しくなるので更新ペースは落ちそうですがどうかよろしくお願いします。 (2017年9月2日 23時) (レス) id: 69535f952d (このIDを非表示/違反報告)
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