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「…待ってください。あなた、キールですね？」
「ええ。到着してすぐに連絡を入れたんだけど、通じなかったから心配で来てしまったのよ。それなのに、あなたがさっさと一人で出て行こうとするものだから、つい。ちょっとした意趣返しよ、大目に見てちょうだい」
「そういうことでしたか。携帯の通知を切っていたものですから、気がつきませんでした。お手数をお掛けして申し訳ありません」
眉根を下げて謝罪を口にするAに、気にしないでと首を振って応える。
「大丈夫よ、おかげで面白いものが見れたから。寧ろ、感謝してるわ」
「面白いもの、ですか」
教科書通りの鸚鵡返しは、Aにしては芸が無い。それに、ほんの少しだが彼の瞳が揺れていることから、未だ少なからず動揺しているのだろうと察した私は思わず唾を呑んだ。
Aにとって、私の存在は間違いなく想定外のイレギュラーだったはずだ。彼のホール内での行動やキッドとの連携は、誰にも見られないことを前提とされていた可能性が高い。
だから、もしかすると私は今、彼の弱みを手に入れてしまったのかもしれなかった。
「ええ。まさかあなたがあの怪盗キッドと繋がっていたなんて、ね」
まだまだ新参扱いとはいえ、私だって仮にも組織幹部の立場にある。だというのに、Aに、もしくは組織に、キッドとの伝があるなんて話は噂でも聞いたことがない。ということは、Aとキッドとの繋がりは秘められたものだったのではないか。
そんな思考を経て導き出された推測的結論から、敢えて挑発的にキッドとの関係性について言及してみれば、Aは簡単に尻尾を出してくれた。
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櫂渦【とーか】(プロフ) - チャパさん» 嬉しすぎるお言葉、ありがとうございます！！マイペース更新にも関わらず追いかけてくださっていること、本当に嬉しいです。これからもお気の向く限り、男主の人生にお付き合いいただけますと幸いです( * ･ᴗ･ ) (2023年2月26日 9時) (
レス) id: 7ff0039a36 (このIDを非表示/違反報告)
チャパ - 沢山の作品の中で作者様のジンが1番好きです。飽きやすいので見なくなる作品は多々あるのですが、ずっと飽きることなく読ませてもらってます。前々から思っていたのですがふと好きだなーという感情がわいてきたのでコメントさせていただきました。長々とすいません。 (2023年2月23日 21時) (レス) @page38 id: b567095a1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：櫂渦【とーか】
| 作者ホームページ：https://www.pixiv.net/users/28997649
作成日時：2022年6月19日 21時
