4day : blue ページ8
トッポside
試験管に入っている液体を、スポイトで抜き取り小さな
瓶へと詰める。
引き出しの中から取り出した付箋に"Triazolam"と記し
その瓶へと貼り付け、数個の瓶が綺麗に並べられている
ジュラルミンケースへと入れれば今日の仕事は終わり。
メガネを外して、倒れ込むようにベッドへと身体を沈めて
時間を確認すれば、もう明け方。
カーテンを開ければ窓の外には薄明の空が広がっていた。
やっと、仕事が終わって気が抜けたのか少しうとうとしていると
情けない音がお腹から響いてくる。
腹減ったなぁ。
なんて、意識しだすと我慢なんてしてられなくなって
まだ朝の5時前なんてこともお構いなしに、部屋を飛び出して
フロアのキッチンへと向かっていた。
普段やったら、まだ誰も起きてない時間。
まだ暗いはずのフロアは、トーンの低い灯りがひとつだけ
ついていた。
誰かまだ寝てないんかな。なんて思いながら、恐る恐る
灯りの元へと進んで行くと、そこにはソファに寝転がる
スーツ姿のウルがおった。
青「 どうしたんウル？ 」
「 んー、仕事終わって帰って来てんけどなぁ。
部屋まで戻る気力がなくて、こんなん 」
青「 わかるけど、スーツしわになるしせめて
着替えだけでもせな。そこにある俺のスウェット着てええよ 」
「 うそ、ラッキー！ありがとうトッポ借りるなぁ 」
というと、俺の目なんか気にせんとその場で着替えだすウル。
信頼されとるのは分かるけど、もうちょっと意識してくれても
ええのになぁ、なんて思ったり。
ホンマは、あんまり見たらあかんのやろうけど、あまりにも
堂々と着替えだすからこっちも何の躊躇いもなく着替えの様を
見ていると、脱がれたワイシャツの首元から赤い痕がチラッと
顔を出した。
ウルの仕事は理解しとるつもり。
けど、やっぱり生で見てまうと胸の奥の方でざらついた
何が少しずつ傷をつけていく。
青「 ウル、首のやつ 」
「 ん？ 」
青「 痕、ついてる 」
ガムにでも見つかったら面倒や。
はよ、隠させてあげな。なんて、俺の思いとは裏腹に
まだ何のこっちゃ理解が追いついていないような様子のウル。
そんな姿にまた、胸の奥の方が痛くなったり。
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トカネ(プロフ) - yukipomさん» コメントありがとうございます！ご期待に添えるようなお話少し考えてみますね！ (2021年8月23日 19時) (
レス) id: 5feb08e874 (このIDを非表示/違反報告)
yukipom(プロフ) - いつも楽しみにしています！aceとの絡みが大好きで、イチャイチャしているようなシーンがあったら嬉しいな、と個人的に思っています...!!これからも応援しています！ (2021年8月22日 23時) (レス) id: d4b0b7f178 (このIDを非表示/違反報告)
たろ - 面白いです！続き楽しみにしています！ (2020年2月27日 23時) (レス) id: e553bc82f3 (このIDを非表示/違反報告)
トカネ(プロフ) - 美緒さん» ありがとうございます！コメントが力になります。頑張ります！ (2020年2月25日 23時) (レス) id: 031bb84857 (このIDを非表示/違反報告)
美緒(プロフ) - おもしろいです！更新楽しみにしてます！ (2020年2月19日 16時) (レス) id: c6da47857f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トカネ | 作成日時：2020年2月9日 1時
