3day ページ5
ジャッキーside
重低音が身体の芯にまで響いてくるフロアと
雑踏の中で、身体を揺らして踊る男女。
今日は休日ということもあってか、店はガムとジョニーと俺の
3人では回していけないほどの大盛況。
ここからまだ、客足の多くなる時間帯へと差し掛かることを
考えると、そろそろ助っ人を呼ばなあかん頃や。
橙「 今日、すごい盛り上がりやなぁ 」
紫「 そろそろ俺らだけじゃ手回らんくなるやろ。
ウル今、上おるやんな 」
橙「 おん、今日は仕事ないと思うけど 」
緑「 えっ、ウル呼ぶん？ 」
紫「 呼ばなしゃーないやろ 」
緑「 ... 廃人が増えてく 」
橙「 磯の鮑の片思いってやつやな。ウルちゃん呼んでくる 」
紫「 おう、頼むで 」
" また被害者が " なんて小さく吐き出した後に、一つ溜息を
溢したジョニーは、フロアの隅の数人の男たちを
見つめていた。
あの男たちは、過去に一回ウルと軽く話した後に酒を
飲まされ、見事に惚れてもうて、来る日もくる日もウルが
やってきてまた自分と話をしてくれるのを待ち続けている、
廃人と化した客や。
誰にでも人当たりがいいのは、時に酷であると教えてくれたのは
他でもないあの廃人たちやったな。
紫「 久しぶりにウル見れて良かったんちゃうあの人らも 」
緑「 何も良くないよ。遠くから見とくだけなんてただ辛いだけやん 」
と、聞こえるか聞こえないかぐらいの声で言ったジョニーは
思いっきし複雑な顔をしてとって、流石の分かりやすさに
思わず笑ってしまえば、ものっそい形相で睨んでくるジョニー。
紫「 ... お前の心情入っとるやろ？ 」
緑「 ... 入ってへん 」
紫「 下手くそか 」
あからさまにテンションの下がっていくジョニーと
包丁の音が大きくなり荒くなっていくのを感じて、
軽く頭をたたけばなんとか気を持ち直してくれた様子。
紫「 深入りしすぎると、しんどなるぞ 」
緑「 いまさらやし。それでもええねん 」
紫「 だいぶ拗らせとんなぁ 」
緑「 ふは、やっぱり？ 」
紫「 自覚しとんのかい 」
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トカネ(プロフ) - yukipomさん» コメントありがとうございます！ご期待に添えるようなお話少し考えてみますね！ (2021年8月23日 19時) (
レス) id: 5feb08e874 (このIDを非表示/違反報告)
yukipom(プロフ) - いつも楽しみにしています！aceとの絡みが大好きで、イチャイチャしているようなシーンがあったら嬉しいな、と個人的に思っています...!!これからも応援しています！ (2021年8月22日 23時) (レス) id: d4b0b7f178 (このIDを非表示/違反報告)
たろ - 面白いです！続き楽しみにしています！ (2020年2月27日 23時) (レス) id: e553bc82f3 (このIDを非表示/違反報告)
トカネ(プロフ) - 美緒さん» ありがとうございます！コメントが力になります。頑張ります！ (2020年2月25日 23時) (レス) id: 031bb84857 (このIDを非表示/違反報告)
美緒(プロフ) - おもしろいです！更新楽しみにしてます！ (2020年2月19日 16時) (レス) id: c6da47857f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トカネ | 作成日時：2020年2月9日 1時
