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ガムside
ボーッとする意識の中、身体は火照ってるけどどこか寒気を
感じて、寝付けずにいると部屋のドアをノックする音。
ろくに返事も出来ずにいると、遠慮がちに開いたドアから
ウルが顔を出した。
「 ガム入るよ。うわ、顔赤ぁ 」
橙「 ごめんなぁウルちゃん。わざわざありがとう 」
「 ううん、ええよ。今日は付きっきりで看病するって決めてん 」
橙「 付きっきり？そんなんええのにっ 」
" 私がしたいだけやから、ガムは甘えとけばええねんで "
なんて言うと、手を貸して上体を起こすのを手伝ってくれた。
いつもより、優しい顔つきに見えるのは気のせいやろか。
弱ってるときの、その優しさは段違いで染みることを
この子は分かってるんかな。
「 全部は食べきれんとしても、ちょっとはお粥食べてな？
そのあと薬飲もう？ 」
橙「 うん、いただきます 」
「 作ってくれたんジャッキーやけど、召し上がれ 」
俺が食べ始めたのを確認すると、"ちゃんと食べててな、
忘れもんしたから取ってくる"と足早に部屋を
出て行ってもうたウルちゃん。
けど、数分ともせんうちにPCと愛用のゲーム機を抱えて
加えて、お粥を貰って帰ってきた。
これは、本間にここに居るつもりやなぁ。
風邪移してもうたら怒られるん俺やねんで。
まぁ、嬉しいから何の文句もないんやけど。
「 ガムの見てたら食べたなって貰ってきてもうた 」
橙「 んふ、ジャッキーに何か言われたんちゃう 」
「 うん、はよ部屋から出たれって 」
と、笑うウルちゃんに反省の色はない。
食べ終わったお皿をトレーへと戻すと、手際よく薬を
準備してくれる。
献身的な看病とはこのことや。
今日はウルちゃん独り占めさせてもらうけどええやんな、みんな。
病人の特権ってことで。
"やっぱ熱高いなぁ"と自分のことみたいに辛そうな顔
をして、額へと手を当ててくれる。
少しひんやりした指先が気持ち良くて、そのまま手を握れば
優しく握り返してくれた。
橙「 もうちょっとだけおってくれる？ 」
「 ふふ、おるよ。起きるまで一緒におる 」
その言葉に満足して、目を瞑ればすぐに眠気が襲ってくる。
握った手を離せるわけもなく、そのまま睡魔に身を任せた。
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トカネ(プロフ) - yukipomさん» コメントありがとうございます！ご期待に添えるようなお話少し考えてみますね！ (2021年8月23日 19時) (
レス) id: 5feb08e874 (このIDを非表示/違反報告)
yukipom(プロフ) - いつも楽しみにしています！aceとの絡みが大好きで、イチャイチャしているようなシーンがあったら嬉しいな、と個人的に思っています...!!これからも応援しています！ (2021年8月22日 23時) (レス) id: d4b0b7f178 (このIDを非表示/違反報告)
たろ - 面白いです！続き楽しみにしています！ (2020年2月27日 23時) (レス) id: e553bc82f3 (このIDを非表示/違反報告)
トカネ(プロフ) - 美緒さん» ありがとうございます！コメントが力になります。頑張ります！ (2020年2月25日 23時) (レス) id: 031bb84857 (このIDを非表示/違反報告)
美緒(プロフ) - おもしろいです！更新楽しみにしてます！ (2020年2月19日 16時) (レス) id: c6da47857f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：トカネ | 作成日時：2020年2月9日 1時
