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次に店を訪れたのは、水曜日のことだった。
『あ。来てくれたんだ。一昨日ぶり。』
嬉しそうに手を振るAがやけに可愛く見えてむかついたので、冷えたレッドブルを頬に当ててやる。
『冷たっ、ねえまた買ってきてくれたの？ごめんね、いつも。』
「…あのさあ、そういう時は『ありがとう』、だぞ。」
『…ありが、と。』
何故か照れながら言う彼女がおかしくて、いひひ、と笑った。
『…ねえ、知義はさ。こういうとこ来て、その、したいと思わないわけ？』
会話が途切れた時、ふとAが呟いた。
「…いや、Aにそんな欲は湧かん。」
少しだけ嘘をついた。そりゃ目の前にこんな露出が多い服を着てる可愛い人が居たら、湧かない訳ではない。けど、どう考えても理性を保つのが優先だろ。
けど、
『ふうん。…いつでも来ていいんだよ？』
なんて、彼女が甘い声で言うから、前言撤回。めちゃくちゃ理性ぐらついてます。冗談だよ、なんてけたけたと笑ってる彼女を見て押し倒してやろうかと思った。
「…はあー、もうそういうこと言わないで。」
『なんでえ？あ、分かった。実は抱きたいんでしょ？』
「うんそうだよ。」
『あはは、やっぱり……え？』
みるみる顔が赤くなっていくA。お前ほんとに風俗嬢なん…？
「…まあやらねえけどな。」
俺の言葉にふっとAは息をつく。
『…優しいの、変わってないね、知義。』
「…別に優しくねえ。」
やさしいよ、と彼女は俺の鞄に着いている足の部分が欠けているキャラクターのキーホルダーをつついた。
『これ、いつのだっけ。確か…小五？』
「ああ、小五くらい？」
『…覚えてたんだ。』
そう言うと、彼女は全く同じキャラクターがぶら下がった鍵を取り出した。
『大人になっても、二人ともこのキーホルダーつけてたら、結婚しよって。』
「甘酸っぱすぎて死にたくなるな。」
『だね。若いなあ。』
なんとなく、会話が途切れてふわふわした空気になる。
正直、とっくに忘れてると思ってた約束。完全に悪ふざけのノリだったし、捨てられててもおかしくないと思っていた。
…やばい、にやける。少しだけ、期待してもいいのだろうか。
『…あ、もうそろそろ時間かも。』
「…今日はもう、おれで終わり？」
『そうだね。うん、この時間終わったら終わりー』
｢そ。じゃあ俺、待ってるから。｣
うぇ、と変な声を出して動きを止めたAに、笑ってピースしてみせた。
「一緒に帰ろ。」
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杉猫(プロフ) - リク話ありがとうございます！もこ坂可愛い｡ﾟ(ﾟ´▽`ﾟ)ﾟ｡消しゴムの顔が思い浮かぶくらい可愛いお話ありがとうございました！ (2019年6月12日 18時) (
レス) id: 04ecf5769a (このIDを非表示/違反報告)
ハクビ(プロフ) - Mai Yさん» リクエストありがとうございます！がんばります！ (2019年6月8日 19時) (レス) id: 17afb1acf0 (このIDを非表示/違反報告)
Mai Y(プロフ) - トミーのヤキモチをリクエストしたいです！ (2019年6月7日 21時) (レス) id: bc7e167811 (このIDを非表示/違反報告)
ハクビ(プロフ) - 桃さん» リクエストありがとうございます！エイジくん初挑戦、がんばってみます！ (2019年6月5日 20時) (レス) id: 17afb1acf0 (このIDを非表示/違反報告)
かのい(プロフ) - リクエストお答えありがとうございます！めちゃくちゃ良くてキュンキュンしました！これからも更新頑張ってください！ (2019年6月5日 17時) (レス) id: 1702f55027 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハクビ | 作成日時：2019年5月21日 19時
