断れない雰囲気 ページ19
ちくしょう。
こういう告白の類は普通こっそりやるもんだろ。なんで大衆の面前なんだ。いい加減にしろ。
言うまでもない嫉妬の眼差しに加え、断ったら取って食われそうな雰囲気。こいつを狙っている女子が多いから勝手にどうぞと思ってたら俺かよ! みたいな心情は誰も汲んでくれない。
「しゃあないな……メアドくらいは交換してやるよ。友達としてな」
「本当ですか!」
やめろ、キラキラした目で見るな。刺さる。
ここで私が断っていたら殺されていたことだろう。ひとまず命の危機は去った。
とりあえず、私の中では別れる前提だ。だから、こいつに嫌われることをしようと思う。
中身を知って、幻滅して、別れてくれれば、私も平穏無事な生活に戻れる。
──そう思っていた時期が、私にもありました。
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瑠色(プロフ) - 浅野月愛さん» 応援、ありがとうございます。前の作品のように重めな設定はあまりないので、気楽に読んでいただければ (2019年5月11日 1時) (携帯から) (レス) id: 04ea405d06 (このIDを非表示/違反報告)
浅野月愛(プロフ) - 新作おめでとうございます!そしてありがとうございます!文才がすごくてどんどん引き込まれていきます!!更新頑張ってください (2019年5月10日 23時) (レス) id: e6ca85b3e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:瑠色 | 作成日時:2019年5月10日 18時