オトナノヒト 【数原龍友】

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あの後、キラキラした笑顔でじゃあね！って言う亜嵐くんともお別れしてエントランスに入った


「亜嵐くんとも連絡先交換しちゃった…」


龍友くんと仲良くなる会だったのに、亜嵐くんとのほうが喋ってなかった？バカだ私。



久しぶりに携帯をつけると、LINEが何件か入ってた


"A〜なんでいないの？寂しい！"

"3時くらいまで飲む予定"

"用事早く終わって来れそうだったら来て♡"


ほんと数分前に、直人さんからLINEが来てた
もう酔ってるんだろうな、きっと。

酔ったら絡み酒、でもそんな直人さんは可愛いから許せちゃう。


オシャレなクラブにも行かないで、あの店にいてくれるって
みんなほんとに気に入ってくれてるんだなぁ。



「でも…今日は疲れたし…ごめんね、直人さん」



そう呟いて、返事も送っておく。





家に帰ってからは、すぐお風呂に入ってだらだらお部屋モード

テレビもないリビングのソファで寝転んで、携帯をいじる



「今日は、楽し、かった…」


龍友くんとのトークを開いて、文字を打ってた


「絵文字〜…これかな」


ちょっとでも女の子らしくしようと思って絵文字もつける。
似合わないなぁ私には。


でもまさか、龍友くんとご飯に行けると思ってなかったし
亜嵐くんがいたから思ったけど

2人だったら何も喋れなかったかもしれない。たぶん。
ずっと友達を作ってなかった私が喋れるはずがなかったんだ

亜嵐くん様様だったな…



"お疲れ。ちゃんと家帰れた？"


5分もしないうちに返事をくれた。
何気ないことだけど、うれしい。


"亜嵐くんがちゃんと送ってくれました"


"襲われてない？"


"なんで？亜嵐くんはそんなことしない笑"


"一応心配やから"
"ま、とりあえずまた店でね"


いちいち、私をつけあがらしてくる
大人の余裕かぁ。





"お仕事終わり、一人で来ますか？"


"どーしよっかな。隼らへんでも誘っていくわ"




…なんだ、別に一人でもよかったのに。

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