破壊神に心の壁、破壊されました

愛想がいい彼 ページ11

今日は本当に楽しかったな、
スターの皆はいなかったけど
なんか新鮮な感じでワクワクした


家に帰ってまたダンスの振り付けを見直さないとなんて思っていたらトントンと肩を叩かれる


『……え』

「お疲れ様でした〜」
何故、ナムジュンさんがここにいるのか誰か教えてください。


こんな時に限ってメンバーはいない、
なんか楽屋でしてるらしい
私は先に帰ってようと思って先に出たのに


『ｱｯ…ｵﾂｶﾚｻﾏﾃﾞｽ』
ヤバイよ
声が出ないんよ、普通に


「ステージとても綺麗でしたね！」

『ｿｳﾃﾞｽﾈ』
帰りたい、
こんなキラキラした人の隣にいて私大丈夫？
刺されるかも…


嗚呼、今日が命日か


「今回の新曲はAさんが担当したんですか？」

『…あー、いいえ』
みんなで考えました
と心の中で言う


「とてもいい曲でしたね。明るいけどどこか切ないそんな感じでした。歌であそこまでの情景を想像できるのはすごいですね」


『そちらも…』
いや、何言ってんだ私
上から目線にも程があるぞ
私からの言葉なんて相手は求めてない


「僕達はどうでしたか？」


え

あっこたえなきゃ、

『と、とてもいい曲ですよね。み、身近なものを参考にそれの特徴をおさえつつ、どこか引き込まれてしまいそうな魅力、とても素敵だと思いまし…』

アアアアアア！！！
何を言ってるんだ私！！！
知ったかぶりの奴じゃん…


「わぁ！そんな感じに思ってくれてたんですね！！嬉しいです！！」
ニコニコと笑う彼はとても愛想がいあんだろう

「…」

『…』
なんて返せばいいんだ？？
え？？
黙ってていいの？


早く家に帰りたい
この沈黙は息が詰まりそうで辛い


「あの！また機会御座いましたら…よろしくお願いします！！」


『ｱ、ﾊｲ』

ナムジュンさんは不思議な人だ

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