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翌日。

敦は見知らぬ部屋で目を覚ました。

「ふぁ⋯⋯ここ、どこだ⋯⋯」

───孤児院の起床喇叭は?早朝点呼は?

そんな様々な疑問が敦の頭に残る。

だがそれらの答えを見つけるより早く布団の横にある携帯電話が鳴り出した。

───うわわ、鳴った!

───ぼ、ボタンどれ!?

「は、はい?」

「やあ、敦君、新しい下宿寮はどうだい?よく眠れた?」

電話の向こうからは太宰の声がした。

「お陰様で⋯⋯こんな大層な寮を紹介いただいて」

「あれ、天使君とは真逆の反応だ。ま、それなら良かった。ところで頼みがあるのだが」

「?」

「助けて。死にそう」




その後敦が急いで着替え外に出ると、ドラム缶にはまった太宰とそれを眺める天使がいた。

『あ、おはよう』

「やあ。よく来たね。早速だが助けて」

「え⋯⋯?何ですかこれ?」

「何だと思うね?」

「朝の幻覚?」

「違う」

太宰はドラム缶の中から朗らかに話し出す。

「こうした自’殺方法があると聞き早速試してみたのだ。が、苦しいばかりで一向に死ねない」

そうしている間にも、太宰の体は徐々にドラム缶の底に近づいていく。

「腹に力を入れないと徐々にはまる。そろそろ限界」

「はぁ⋯⋯で、天使君は何を?」

『僕はね、鑑賞中』

天使はさも当然のように言う。

敦はドラム缶にはまった男を見て何が楽しいんだと思ったが、彼にとっては楽しいらしい。

「でも自’殺なんでしょう?そのままいけば」

「苦しいのは嫌だ。当然だろう」

「⋯⋯なるほど」

結局敦は何が起こっているのかよくわからないまま、ドラム缶を横に倒し太宰を救出した。



短い上に天使君全然出せなくてごめんなさい!

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暁月臨(プロフ) - 凄く面白いです!更新待ってます!! (6月24日 16時) (レス) @page16 id: 59dc159e7e (このIDを非表示/違反報告)
雪ん子(プロフ) - 凄い好きです❗️続き待ってます! (4月26日 17時) (レス) @page16 id: fa924563b5 (このIDを非表示/違反報告)
クラスペディア(プロフ) - 面白かったです!更新待ってます✧*。 (2022年12月22日 13時) (レス) id: d83e92e5af (このIDを非表示/違反報告)
かな(プロフ) - 面白いです✨ (2022年12月20日 5時) (レス) @page14 id: a32747b1ee (このIDを非表示/違反報告)
響輝@お気に入り400人突破ベリサンキュ(プロフ) - 面白かったです。続き楽しみにしてます (2022年11月24日 0時) (レス) id: d6b5ec7764 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:棘屋 | 作成日時:2022年11月21日 7時

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