共に、生きていく【TJ】

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white side〜





あれから施設の人とも何度か話し合いをさせていただいて。





結局、元太くんと海斗くんを一週間後に、お試しとして一ヶ月間一緒に暮らしてみることになった。







まずは、その事を海人とちゃかに説明をしなければいけない。






白「かいとー、ちゃかー、こっち来て？」






仲良く二人で絵を描いていた二人は不思議そうにテーブルにやってきた。






赤「まだ、ご飯の時間じゃないよ？」





ちゃかはこだわりが強くて、普段と違うことが苦手。






絵を描くのを止められたのが嫌だったのか、ムズムズと身体を動かしている。






白「うん、ごめんね、ご飯じゃないんだ。ふたりにね？お話があるの。聞いてくれる？」





緑「…？お話？」





なんの事？というように首を傾げた2人を椅子に座らせる。







白「あのね？来週から新しい子二人と一緒に、これからは七人で暮らします、」








赤「…なな、にん、」








不安そうにキョロキョロと目を動かすちゃか。






白「うん、」







緑「………僕は、仲良くなれない、と、思うから、……一緒に暮らすのは、嫌だ、」







割とハッキリと言うタイプの海人は、しっかりと自分の気持ちを表してくれる。







白「そっか、…教えてくれてありがとうね？」







こうなることは、予想していたけれど、少しだけ難しそう。







やっと、ちゃかと海人との信頼関係が出来てきたばかりだから。






やっぱりしずが言う通りに、ムリなのかもしれない。








赤「………かいと、のえるくん、困ってるよ、」







人一倍周りのことに敏感なちゃか。






ちゃかの言葉を聞いて、ハッ、としたような顔をした海人が、静かに目を伏せた。








赤「……のえるくん、」







白「ん？」







赤「…わかった、」






ちゃかはその一言だけ言うと、パッと椅子から立ち上がり、さっきまで絵を描いていた場所に戻った。






緑「…っ、」







なんだか悩んだような、表情の海人。






白「ごめんね？急に言われても困るよね、」







緑「……」









伏し目がちにこちらを見る瞳は、不安げに揺れていた。

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