あーあ ページ14
突然、パソコンの画面が真っ暗になった。
電源ボタンには触れていない。
ひとりでに電源が落ちたのだ。
こんな怪奇現象に見舞われるのは初めてだ。
ついさっき途中送信してしまったから、またスレの人達を心配させないよう書き込んでいる時にこんなことが起こるなんて。
30分程前の出来事を思い出し、それを振り払うように激しく首を横に振った。
いやいや、ただの偶然だ。さっきのことと関係があるはずがない。
そう言い聞かせても、怖くてしょうがない。
背後が気になる。
振り向いたら何かがいる気がする。
いや、そんなことありえない。
だって誰も入って来てないのだから。
そうだ、何かいるなんてことはないのだ。
絶対にない、絶対にない。
心の中でそう言いながら、思い切って背後を見た。
誰も、何もいない。
ほらやっぱり。当たり前のことなのに、ひどく安心した。
私、自分が思っている以上に怖がりなのかもしれないな。思わず苦笑した。
こうしてはいられない。早く電源を入れ直して、途中送信してしまったことを謝らなければ。
再びパソコンに向き直った。
暗い画面。
私が映っている。
その後ろに、颯太君がいる。
「……え?」
振り向いた。
後悔した。
颯太君が、いた。
さっきまで誰もいなかったはずの場所に、颯太君は音もなく現れた。
違う。
颯太君じゃない。
目の前のコレは、颯太君じゃない。
「…………あなた、誰?」
聞いてはいけないことを聞いてしまった、と悟った時には遅かった。
颯太君の皮を被ったソレは、口角を釣り上げて言った。
「あーあ、気づいちゃった」
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作者名:絹ごし | 作成日時:2019年11月17日 0時