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故人 ページ8

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交流会数日前。


五条に用があると言われその後ろを着いて行くA。


「先生、何処行くんですか?」
「ん〜?ナイショ」
「…」


先程から何度かこのように質問をするも、全てナイショで済まされてしまう。

会話もないまま歩き続けていると、ふと視界に伏黒や野薔薇が特訓をしている場所の外壁が目につく。

最近、狗巻と会話を出来ていないなぁ、だなんて五条にバレないようにため息をつく。

……なんて、五条が気づかないはずも無いのだが。


「はい、止まって〜 ちょっと失礼〜」
「せ、先生…ッ!?」


地下室の扉の前でいきなり立ち止まった五条の背中にぶつかったかと思えば、いつの間にか自分の背後に回っていた五条の手により、視界が塞がれる。

慌てるAを見ては楽しそうにしながら、地下室の扉を開けて、中に声をかける五条。


「おーい!こっちむーいてー!」
「ん?」


地下室の中にいた誰かに声をかけた五条。

はい、ご対面ー、なんて言いながら手を離す五条。

電気の明るさに一瞬顔を顰めるも、慣れてきた視界に映ったその人に驚きの声を上げるA。


「虎杖っ!?!?」
「おー?」
「ほらー、悠仁挨拶は〜?」


驚くAを他所に、虎杖に挨拶を促す五条。


「っす!虎杖悠仁です!好きなタイプはケツと身長(タッパ)がデカい女性(ひと)です!よろしくお願いします!」
「えぇ………」


いや、知ってるけど?

そんな困惑の表情を浮かべたAに五条が一言。


「悠仁はねー、生きて帰ってきてくれたんだよ」
「うそ……」


死んだと聞かされていた人物が生きていただなんて、1年生2人が聞いたらどんな顔をするだろう。

相変わらずこの先生はやることがおかしい。

混乱したままの思考でそんなことを考えて、やっと絞りだした言葉。


「浅霧A……虎杖のことは伏黒と先生から聞いてる……よろしく…?」


挨拶なのに疑問形でいいのか。

いや、仕方ない。

自問自答をしながらそう言えば、キツく五条を睨む。


「なんでっ!隠してたんですかっ!!」
「ご、ごめん。色々事情が……あぁ、だから泣かないで…?」


声は怒っているのに、涙がボロボロと流れ落ちる。

嘘をつかれていたことではなく、虎杖が生きていてくれたことからの感動での涙。

呪術師の両親を持っていた彼女にとって、同じ呪術師が、任務、それも上からの指示による圧力かかりまくりの任務でなくなるのは耐えられないことだったのだから。


………

特訓→←お誘い


ラッキーアイテム

伊地知さんの苦労が目に見える


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- 更新待ってます...! (2020年11月7日 11時) (レス) id: 8ab799c49a (このIDを非表示/違反報告)
ささまめ。(プロフ) - 豆腐さん» あ!ありがとうございます!!すぐに訂正しますね!!! (2019年11月8日 19時) (レス) id: 953be4ace3 (このIDを非表示/違反報告)
豆腐(プロフ) - 優太ではなく憂太ですよ (2019年11月1日 11時) (レス) id: df35f93799 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ささまめ。 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/sakuhi/  
作成日時:2019年7月25日 18時

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