「そこまで」 ページ4
貴「なるほどなるほど…」
イメージしたものを紙に描く。
色は暗めの青。後ろには背負う形のヒーター兼、ラジエーター。ブーツは白でスパイク付き。うーん、些か地味だなぁ。もうちょっと、何かを足せばちょうど良い感じになりそうなのに。
轟「あ、さっき想見が言ってた救助用品ベルトもつけてぇ」
貴「ベルトの色は白?
ブーツと同じ色にするとバランス良いで」
轟「あぁ、任せる」
貴「任された」
うん、大体イメージは出来た。
こんな感じ?と轟くんにコスチューム(仮)を描いた紙を見せると、少し笑って肯定してくれた。依頼者の許可も降りたし、次のステップに進もう!としたその時、校舎に最終下校時刻を知らせるチャイムがなった。
パ「はい、今日はそこまでね」
貴「ウグ」
発「パワーローダー先生!!
あともうちょっとなんです!ちょっとだけ!」
パ「発目のちょっとは信用出来ない」
私は発目ちゃん程開発に熱心ではない。名残惜しいが時間なら帰る。発目ちゃんが異常すぎるのだが、普通の人からしたら多分私も異常なのだろう。
いつも通り、パワーローダー先生と発目ちゃんが言い争っている間に私はそそくさと帰る。
貴「よし、轟くん帰ろ」
轟「いいのか?あの二人ほっといて」
貴「いつもの事だから大丈夫だよ」
轟「そうか」
静かな廊下を1人ではなく、2人で歩く。新鮮だ。
外は少しだけ明るくて、夏が近づいてるんだなぁとしみじみ思う。夏はあまり好きではない。かと言って冬も好きではない。暑いし、寒いし。
轟「なぁ、想見」
貴「んー?」
轟「悪い、迷惑だっただろ」
主語がないが、考えずともコスチュームの事だろう。
貴「フフ、そんな事ないよ
デザインするのは楽しいし、何よりこれから轟くんが私の考えたコスチュームを着て、職場体験とか色々活躍してくれるんだなぁって思うと凄く嬉しいんだ!」
轟「……そ、うか」
貴「? 轟くん大丈夫?」
轟「何か、ここら辺がキュッて…」
貴「えっ、心臓が!?
大丈夫!?リカバリーガールのところ行く!?」
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きよりん(プロフ) - 小雪さん» スランプとは思えない仕上がりです‥!そうですか‥では次回を楽しみにしてます!とても面白かったです〜!(^^) (2018年7月15日 19時) (レス) id: 5f1549994e (このIDを非表示/違反報告)
小雪(プロフ) - きよりんさん» スランプ中でむしゃくしゃして無我夢中で思い付き全て書きました(笑)ので続編や番外編の予定は無いですね…すみません……また面白いものを思い付いたら新しく作りますー!ご覧頂きありがとうございました! (2018年7月13日 22時) (レス) id: 46ba2c9208 (このIDを非表示/違反報告)
きよりん(プロフ) - 3日間書きなぐってこの高クオリティ!?とても面白かったのでそんな短い期間だとは思いませんでした、凄い!その後の短編や番外編の方は予定ありますか!? (2018年7月13日 20時) (レス) id: 5f1549994e (このIDを非表示/違反報告)
小雪(プロフ) - ルディさん» ヒェ!ありがとうございます!書き殴り作品なので続編までは考えてなかったです(笑)最後までご覧になっていただきありがとうございました!! (2018年7月13日 11時) (レス) id: 46ba2c9208 (このIDを非表示/違反報告)
小雪(プロフ) - 紫苑さん» 終わりましたー!もちろんイチャコラ致しましたとも!Let's妄想!!最後までご覧になっていただきありがとうございました! (2018年7月13日 11時) (レス) id: 46ba2c9208 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小雪 | 作成日時:2018年6月30日 15時