【luz】『光』/こんぺいとう。 ページ37
約三年前に存在した音が今も尚語り継がれているのは、何もファンやリスナーだけの力ではない。
「……〜」
「あ、それ」
彼女の声に乗って音となる鼻歌は最近は聴いていなかったもので、妙に懐かしく感じてしまった。まふくんが作ったその曲は、PVも曲調も今までの彼とは違った一面を見せ更にレベルアップしたと言っても過言じゃなかった。
「懐かし……、」
「ルスは今も歌ってるじゃん」
「うん、それ好き」
こだわりの強いまふくんが持ってくる音は全て既に完成しているのに、そこからまだ皆の意見を聞きたいと持ってくるのだ。
完成が彼の中で完璧になるまで終わらないその音は純粋に好きで、声を上げたくなる衝動に駆られる。
「でも、なんでいきなり？」
「……それは」
黄金色の長い髪が揺れて、少し戸惑いが見受けられる表情。この質問は単なるコミュニケーションに過ぎないのにこの反応が来れば少し詳しく聞きたくなる。
「それは？」
「……なんとなく。やっぱりこの歌が好きだなって思っただけ」
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ほさと - とても感動しました。占ツクの歌い手様を扱った作品には珍しくしっかりと小説になっていて、一介の読書好きとしても嬉しかったです。どの作品もとても美しい比喩があり、音読したい作品だなぁと思いました。 (2019年7月14日 20時) (
レス) id: fdc2472f82 (このIDを非表示/違反報告)
弓乃 - 皆様の素晴らしい文章に心が震えました。ありがとうございます。執筆お疲れ様でした。これからも頑張って下さい。 (2019年6月17日 16時) (レス) id: d99258de7b (このIDを非表示/違反報告)
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