184話 ページ10
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貴｢……ごめんなさいｯ｣
私は必死に頭を下げる
麗｢Aちゃん……？｣
貴｢梅雨ちゃんも、百ちゃん、切島君、飯田君、出久君、轟君、本当にごめん……ｯ！！｣
切｢空壊までどうしたんだよ！｣
貴｢私、ずっと、あの時から後悔した気持ちだけ残ってた……ｯ！
あの時爆豪君の手を離さなければ、みんなの言うことしっかり聞いてたら、私がちゃんと相談してたら
私がもっと……強かったら……
攫われることもなかったのに
そしたら梅雨ちゃんも悲しまずにすんだ
記憶を失う事もなかった
出久君や轟君に悲しい顔させることもなかった
ずっと私の中で後悔して、たらればで溢れてる｣
轟｢A、違う、俺はお前をちゃんと生きて助けれて良かったと思ってる｣
そんなの嘘だ
だって……ｯ
貴｢……なんでそんなに悲しそうなの？苦しそうなの……？｣
私はずっと分からなかった、不思議だった
友達なのに何故そこまで悲しい顔をするのか
何故、愛おしそうな顔をするのか
麗｢……なんでって、轟君はAちゃんの彼氏だからだよ。Aちゃんの大切な人だからだよ……｣
貴｢……え？……｣
彼氏？
私の大切な人？
貴｢……だって……轟君、友達って……、｣
緑｢違うんだよ、本当は。轟君、Aちゃんに負担かけないように隠したんだ。Aちゃんが思い出してくれるのを信じて｣
私の事を考えて隠したんだ
ああ、そっか。
私初めから轟君達を傷つけてたんだ。
貴｢…………ｯ｣
少しでも無理せずにって
このまま自然に思い出そうって考えたのが馬鹿だった
早く思い出さなきゃいけないのに……
『俺がお前の過去も一緒に背負ってやる、
だから…………無理するな……。』
また1部だけ頭に浮かび出す
轟君なの？本当に？
じゃあなんで顔見えないの？
どうしてボヤがかかったままなの
貴｢なんでｯ！！ｯわからないの…ｯ！｣
轟君は『大丈夫だから』と私の背中に触れようとしたが私はその手を振り払った
轟｢……ｯ｣
ほらまた悲しい顔させる
貴｢ごめん……ｯ先寝る、ね、おやすみ｣
麗｢待って！！Aちゃん！！！｣
止まらずそのまま中に入った
もし本当に私が彼女なら
別れるべきだと思った
思い出したい気持ちは強いのに
大事なことは見えないままだ
どうしたらいいの？
貴｢……誰か助けてよ……ｯ｣
これはきっと
あの時父親を殺した罰だ
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麗紅花(プロフ) - はじめまして。シリーズ１から小説を読みました！最高でラブリーでドキドキとワクワクでいっぱいになりました!更新楽しみです。頑張ってください!! (2020年8月9日 3時) (
レス) id: b338802f9d (このIDを非表示/違反報告)
Flower(プロフ) - 更新頑張ってください!!続きがとても気になるので！ (2020年5月2日 0時) (レス) id: cd08cf8264 (このIDを非表示/違反報告)
柊(プロフ) - 小説読みました！！！ 面白かったです！更新頑張ってください！！ (2020年1月27日 0時) (レス) id: 9cb1ed3aee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すけ | 作成日時：2019年6月19日 23時
