177話 ページ3
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貴｢……ｯ｣
重たい瞼を開け目覚ましを止める
さっきの夢……
記憶にないのに何故か見た事のある景色だった
貴｢とりあえず準備しなきゃ｣
しばらくして準備が終わり
家を出ると
貴｢……あｯ｣
目の前に出久君がいた
緑｢あ！Aちゃんおはよう！ちょうど良かった！一緒に寮向かおうか！｣
貴｢おはよう、また今日からよろしくね？｣
彼は病院の時とは違って
とても笑顔だった
まるで何事も無かったかのようにいつも通りだった
その時私はまた思ったんだ
出久君に無理させてる、と。
緑｢Aちゃんはすぐ寮に賛成したの？｣
貴｢うん、私親いないしね〜……。出久君はどうだったの？｣
緑｢僕はちょっと大変だったかな……｣
出久君のお母さんならすぐ
お願いしますって賛成してくれそうな気がした
けど、きっとそれも
私が記憶をなくしてるその事件に関係してるんだろう
貴｢私、皆とちゃんと接することできるかな｣
緑｢……どうして？｣
貴｢……出久君にも轟君にも無理させちゃってる。
私、皆のことは覚えてるけど……接し方がよく分からないの……｣
緑｢……無理しなくていいんじゃないかな。今は、そのままでいいと思う｣
良くないんだよ……
このままじゃ……
私はその場に立ち止まる
緑｢……Aちゃん？｣
貴｢私……自分自身も分かんないよ
どんな笑い方してたの？
どんな話し方だった？
どんな個性の使い方してた？
このままじゃ良くないって分かってる、
そうやって強く思ってるのに
思い出そうとしたら苦しくなる……ｯ｣
『おい、A』
そう呼ばれ後ろを振り返る
緑｢かっちゃん……｣
貴｢爆豪君｣
爆｢悪かったな｣
そう通りすがりに言われた
貴｢……え……？｣
爆｢もう言わねぇ｣
聞こえてなかった訳じゃない
しっかり聞こえてた
貴｢爆豪君もそんなんじゃなかった｣
爆｢てめェがそーなったのは俺のせいでもある。
てめェが1番しんどいのは周りもわァってんだよ。｣
私が1番しんどい？
そんな訳が無い
私の今の状況のせいで
みんなを傷付けている
爆｢今のてめｪはそのままでいいだろ｣
爆豪君は先に行き
私はこの重たい空気感のまま出久君と寮に向かった
しばらくして着くと
ほとんどみんな集まっていた
貴｢お、おはよう｣
そこにいるみんなは私に
視線を移し始めた
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麗紅花(プロフ) - はじめまして。シリーズ１から小説を読みました！最高でラブリーでドキドキとワクワクでいっぱいになりました!更新楽しみです。頑張ってください!! (2020年8月9日 3時) (
レス) id: b338802f9d (このIDを非表示/違反報告)
Flower(プロフ) - 更新頑張ってください!!続きがとても気になるので！ (2020年5月2日 0時) (レス) id: cd08cf8264 (このIDを非表示/違反報告)
柊(プロフ) - 小説読みました！！！ 面白かったです！更新頑張ってください！！ (2020年1月27日 0時) (レス) id: 9cb1ed3aee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すけ | 作成日時：2019年6月19日 23時
