神は理不尽なようだ ページ14
「うー…どうしてこんな目にぃ…」
「そりゃあセーラがサボるからでしょ〜」
椅子に座らされ、その後ろに居るアルコ様に、何やらされているセーラ様。
セーラ様の正面にはいつもセーラ様の周りを浮遊している鏡があり、その鏡に映るのは…
「…どうして私だけ、こんな……」
…頭の後ろ側に、正面から見ても分かる程大きな…黄色でフリルの付いたリボンをつけたセーラ様。
そして、その後ろでにこにこと笑うアルコ様が映っています。
ど、どうしてこんな事になっているのかと言うとですね…
「さ〜て2人共、罰ゲームは何がいい〜?」
少々前に…茜様、セーラ様、アルコ様。この3人が何か部屋で話していたようで…。
「姫、あたいおみやげ買って来たんだ、それで罰ゲームなしにならないかぇ…?」 「ちょっ、そんなっ…!ズルいですわよ!」
茜様は床に座り、林檎を取り出して…セーラ様はそれを見て思わず声を荒げる…。
流石に林檎1つなんかでサボりが許される訳が…
「茜、許してあげるー!」
…許される訳が…あったんですよねぇ…。
そんなこんなで、セーラ様だけ「罰ゲーム」を受けております。
「これねー「はーふあっぷ」ってやつにしてみたよー「お嬢様結び」とも言うんだって〜」
「お嬢様、なんて…嫌、ですわぁ…」
涙目で鏡に映る自分を見、お嬢様結び、と聞くと更にセーラ様は両手で顔を覆うように隠します。
「そんな口調からお嬢様みたいな口調してる癖に何言ってるの?」
「これは…貴女様が、こうするように言ったのでしょう……」
きょとん、と首をかしげるアルコ様に、指の隙間から少し目を覗かせ言うセーラ様。
「…あれれ、そうだっけ?」
「そうですわよぉ…!」
セーラ様が、ばっ。と勢い良くよく振り向くと…
「あ、頭動かすとリボンひらひらして可愛い〜♪きゃー…♪」
両手を合わせ、いつもより更ににこにこと笑いながら言うアルコ様。
「……。…あー全くもうぅ……!!」
…セーラ様はくしゅっと表情を歪め、ぐしゃぐしゃと自身の髪をかき乱しました。
……その、んー…どんまいです……?
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緑 - とまとそーすさん» わざわざコメントありがとうございますっ、なかなかの亀更新ではありますが頑張ります…! (2020年5月7日 17時) (レス) id: 8fad606fce (このIDを非表示/違反報告)
とまとそーす(プロフ) - 世界観がしっかりとしていて好きです!更新、頑張ってください! (2020年5月7日 0時) (レス) id: a15a8d4ea3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒夜 緑 | 作成日時:2018年8月19日 18時