検索窓
今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:13,898 hit

神は理不尽なようだ ページ14

「うー…どうしてこんな目にぃ…」


「そりゃあセーラがサボるからでしょ〜」


椅子に座らされ、その後ろに居るアルコ様に、何やらされているセーラ様。

セーラ様の正面にはいつもセーラ様の周りを浮遊している鏡があり、その鏡に映るのは…


「…どうして私だけ、こんな……」


…頭の後ろ側に、正面から見ても分かる程大きな…黄色でフリルの付いたリボンをつけたセーラ様。

そして、その後ろでにこにこと笑うアルコ様が映っています。


ど、どうしてこんな事になっているのかと言うとですね…




「さ〜て2人共、罰ゲームは何がいい〜?」


少々前に…茜様、セーラ様、アルコ様。この3人が何か部屋で話していたようで…。


「姫、あたいおみやげ買って来たんだ、それで罰ゲームなしにならないかぇ…?」 「ちょっ、そんなっ…!ズルいですわよ!」


茜様は床に座り、林檎を取り出して…セーラ様はそれを見て思わず声を荒げる…。

流石に林檎1つなんかでサボりが許される訳が…


「茜、許してあげるー!」


…許される訳が…あったんですよねぇ…。




そんなこんなで、セーラ様だけ「罰ゲーム」を受けております。


「これねー「はーふあっぷ」ってやつにしてみたよー「お嬢様結び」とも言うんだって〜」


「お嬢様、なんて…嫌、ですわぁ…」


涙目で鏡に映る自分を見、お嬢様結び、と聞くと更にセーラ様は両手で顔を覆うように隠します。


「そんな口調からお嬢様みたいな口調してる癖に何言ってるの?」


「これは…貴女様が、こうするように言ったのでしょう……」


きょとん、と首をかしげるアルコ様に、指の隙間から少し目を覗かせ言うセーラ様。


「…あれれ、そうだっけ?」


「そうですわよぉ…!」


セーラ様が、ばっ。と勢い良くよく振り向くと…


「あ、頭動かすとリボンひらひらして可愛い〜♪きゃー…♪」


両手を合わせ、いつもより更ににこにこと笑いながら言うアルコ様。



「……。…あー全くもうぅ……!!」


…セーラ様はくしゅっと表情を歪め、ぐしゃぐしゃと自身の髪をかき乱しました。


……その、んー…どんまいです……?

昔々のお話。→←…エル様はフェミニスト?



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.4/10 (22 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
6人がお気に入り
設定タグ:オリキャラ , ギャグ? , 日常?   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

- とまとそーすさん» わざわざコメントありがとうございますっ、なかなかの亀更新ではありますが頑張ります…! (2020年5月7日 17時) (レス) id: 8fad606fce (このIDを非表示/違反報告)
とまとそーす(プロフ) - 世界観がしっかりとしていて好きです!更新、頑張ってください! (2020年5月7日 0時) (レス) id: a15a8d4ea3 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:黒夜 緑 | 作成日時:2018年8月19日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。