どうやら神様なんて変わり者しかいないようです

炎女神様、歩き食いはよくない。 ページ7

「ふあぁ……」

欠伸をしながら水色のような、灰色のような…そんな色の髪と、紅いスカートを揺らし歩いているのは…


…茜様ですね。


場所は変わり、人間界です。…人間界って言いながら、人外もいっぱい居ますが。なんなんでしょうこの矛盾…。

まぁここは、先程までのお話に出てきていた、神様と神様に関係する者しか居れない空間とは違う所なのです。

「くぁ…。暇だねぇ…」

再び欠伸をし、伸びをしてから頭の後ろで手を組み歩いています。

普通に人間も人外も居る所を歩いています、神様が。
周りは茜様を見て、なんとなくザワザワしていますが、茜様は全く気にしてませんね…。


サボりですよね、茜様。…恐らく仕事を任される前に抜け出して来たのでしょうね…

「団子でも食う、かぁ…」

ふと茜様が横を見ると、そこには1つの団子屋さんが…。
店の中はすいてる訳ではありませんが、混んでる訳でもないですね…。


ちなみに茜様から見て左にはその団子屋さん。右には川のようなものが流れ、前方には橋が見えますね。

おや、ふらふらと茜様が団子屋さんに入っていきますね…


「おーい、みたらし団子1つくださいな」

にしっ、と笑って店員さんを呼び、注文をします。しばらくして店員さんが団子を持ってきてくれますね。

「おー、ありがとさん」

礼を言いお代を手渡しし、団子を受けとると…

「ん〜…たまにはこういうのを食うのもいいな。普通に旨い」

…歩きながらながら食べていますね、なんて行儀の悪い……。

「んぐ、んぐ…。…ごくり」

1つ目の団子を食べ終わり、2つ目の団子を食べようとすると…


「ぎゃッ…！タレ服にかかっちまったァっ、うわうわうわ…」


ふむ、やっぱりこの方は騒がしいですねぇ…

雷女神様、…お前もサボりか。→←水女神様、サボりはよくない。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す