30秒 【 ころん 】

４１ 秒 ページ42

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カフェラテの飲み切って
残った氷が溶けてきた頃


そろそろ夕陽が沈んで暗くなる時間


「 そろそろ帰ろっかぁ。君には愛しのダーリンがいるもんねぇ？私も彼氏探し頑張りまあーす」


可愛いんだからきっと見つかるよ。


支払いを終えて、外をでる。

室内の冷たさから一気に気温が上昇する。


夏も本番になり暑くなってきた。
それにつれて肌の露出も増える。


お気に入りのワンピース
彼が好きって言ってくれるワンピース



『 それじゃーね。今度空いてる日メールしといてぇ〜、』


しばらく会えなくなるな〜って思って
なかなか バイバイできないでいると



「 はぁ、A！！」



遠くから The 部屋着な彼が私の名前を叫んでいた。

マヌケ顔な私とニヤケ顔な瑞希


恥ずかしい…。
バレたらどうするつもりなの、


『 な、なんで来たの！！』


「 すぐ帰るって言ったのに帰ってこないから！！…来ちゃダメだった？」



ああ、その顔に弱い。
その捨てられた子犬みたいな顔。

あざとい。
分かってるくせに。
私がその顔に弱いって。



「 私お邪魔みたいなんで帰りますね〜！！お幸せに〜！！！」


浮かれモードで去っていった瑞希


髪もセットしてないメガネ姿とオフな彼

付き合ってから知った素の彼
その姿に何度見てもキュンとする。


「 帰ろ？…ん、」


なんでもない顔で手を握られて
何気ない幸せってこういうことだなって
噛み締める。



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