57、修繕...？ ページ7
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鶴丸国永side
聞けば審神者でもなければ政府の役人でもないという。
心地の良い手入れ、穏やかな笑顔、無償の優しさ…
裏があるとしか思えなかった。
人など信じぬとあの時広間で言い放った三日月の言葉は確かに俺達の胸の内を代弁していた。
助けてもらった恩を忘れて殺気をぶつけさえした。
それなのに、彼女は穏やかだった。
脇差ほどの背丈の若い女。一見すると頼りない。
それなのに…しゃんと伸ばされた背中が、侍に見えた。
彼女は何者だろうか。
そんなことを考えていると、さっき連れ立って出ていった和泉守と堀川が戻ってきた。
「みなさーん！ちょっといいですか？」
堀川の言葉に皆が耳を傾ける。
「泉さん、あっ昨日の女の人が皆さんにお願いがあるそうなんです。通してもいいですか？」
「願いなど聞かぬ。早くここから…」
「まぁまぁ、三日月。話だけなら聞いてやってもいいだろう？」
「鶴丸…。
あいわかった。通してよいぞ。」
朝餉を食べ終えたばかりでざわついていた広間は一斉に静まりかえる。
「失礼しまーす。」
合わせた両手を振りながら小さくなって入ってきたその姿を見た時、皆が息を飲んだ。
「驚いた…」
肩まで届くほどあった髪が短く刈り取られ、紫紺の巫女服をまとっていたのだ。
新しく実装された脇差だと言われても不思議では無いほどに凛々しい姿だ。
彼女…泉は部屋の隅に座ると頭を下げた。
「昨日皆さんに『手入れをしたらすぐに出ていく』といった手前本当に身勝手だとは思うのですが、ひとつお願いがあります。」
「お願い？」
「はい。手入れの前に、この本丸の修繕をさせて頂きたいんです。」
本丸の…修繕？
そんなこと聞いたことがない。
「そのようなこと、出来るのですか？」
「それにつきましては私めからご説明致します！！」
突如現れたこんのすけの説明を聞けば、確かに納得はできた。
手入れ部屋かぁ…入った事などないからどんな部屋だったかも忘れてしまったのだがな…
「りくつはわかります！だけどあなたにまかせていいというしょうこがありません！！」
平安の短刀、今剣のひと言に次々と賛同の声が上がる。
それを聞いて泉はすっと姿勢を正した。
「お気持ちは最もです。ではこうしましょう。」
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私の本丸に数珠丸恒次さんがいらっしゃった！
鶴さんに続き数珠丸さんも！！嬉しいです！！
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紫水(プロフ) - ルナさん» うわぁほんとだ。コメントありがとうございます！修正します！ (2019年8月2日 10時) (
レス) id: aa0c16ca22 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - コメントすみません！沖田君は、一番組組長だと思います！ (2019年7月25日 9時) (レス) id: 3371ec9e8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫水 | 作成日時：2019年6月8日 8時
