56、突撃屋！？ ページ6
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ジョキジョキ…
一度思い切って切り始めてしまえば抵抗はなくなるもので、結構雑にザックザックと切っていく。
ここまで短くしようと思うと自分では上手くいかないなぁ。
「…鋏貸して。僕がやるよ。」
私の後ろに立った堀川くんがザクザクに切られた髪を整えていく。
「ごめんね、泉さん。僕らが怖がったばっかりに…」
「いやいや、こちらの配慮が足りなかっただけだよ。」
こんなことは当然のことだと言えば、溜息が聞こえた。
「それにしてもいきなり髪を切るなんて、泉さんは時々信じられないことをやらかすね。」
「時々なんてもんじゃねぇ。危ないとわかっててこの本丸に突っ込んできたり、主の言霊引きちぎったり、全部信じられねぇよ。」
いや待って
「そんな。人を突撃屋みたいに…」
「みたいっつったってその通りだろ。」
なっ…！？
「ふふっ。はい、出来たよ。」
堀川くんの言葉に改めて鏡を見た。
男というよりは少年という感じだが、女っぽさは消えた気がする。
「あのザクザク切りがあっという間に美容院クオリティに…堀川くん恐るべし。」
「お褒めに預かり光栄ですよ。」
茶目っ気たっぷりに笑う堀川くんの後ろにポンっとこんのすけくんが現れた。
「泉様！紫紺の巫女服でございま…へっ！！？？」
肉球のついた前足で私を指(？)さして口をぱくぱくさせている。
ナイスリアクション！
「じゃあ、着替えてくるね！」
奥の部屋に引っ込むと同時にこんのすけくんの絶叫が響き渡った。
ナイスリアクション！(2回目)
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鶴丸国永side
今日は朝から新鮮な驚きがあった。
粟田口のところの一期一振と五虎退、そしてなんと光坊が俺達のために朝餉を作って待っていてくれたんだ。
光坊は味覚を失ったと聞いていたが、治ったようだ。
まぁ、治ったのかと聞いたら微妙な顔をして頷いていたのだが。
俺が捕われていたから、光坊には随分辛い思いをさせた。伽羅坊に至ってもそうだ。
そしてもちろんあの麗しの天下五剣、三日月宗近も…。
ほけほけしているようで責任感のあるあいつの事だ。自分を責め続けたに違いない。
だが、もうそれも終いだ。
主はいなくなった。
多くの重症の刀剣達も手入れしてもらえた。
あの暗い部屋から出ることが出来た。
一夜にして俺達の苦しい日常を壊したのは、何の因果か、人の…しかも女だった。
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私の本丸に鶴丸国永さんが！来た！好き！
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紫水(プロフ) - ルナさん» うわぁほんとだ。コメントありがとうございます！修正します！ (2019年8月2日 10時) (
レス) id: aa0c16ca22 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - コメントすみません！沖田君は、一番組組長だと思います！ (2019年7月25日 9時) (レス) id: 3371ec9e8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫水 | 作成日時：2019年6月8日 8時
