73、実感 ページ23
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手入れが終わるまでの間、結構いろんなことが出来た。
手入れ職人の皆さんが終わった後食べられるように小さめのおにぎりを沢山握っておいた。
それから大浴場の掃除。天然の温泉が湧く大浴場らしい。すごいよね！！
…浴場の掃除をしている時に堀川くんに声をかけられて、うっかり水を被ったことはみんなには内緒だ。
それから、今の今まで普通に儀式用の袴のままで動き回ってたのもご愛嬌ってことで。
ちなみに堀川くんと兼さんとヒロくんはついさっきまで出かけていたらしい。
どこに行っていたのか何気なく聞いたら戦場だと言ったのでびっくりした。
「戦場！？！？」
「待って待って、僕の練度に合わせてだからそんなに大変なところには行ってないよ！？」
「怪我は！？してないの！？大丈夫！？」
「この俺がついて行ったんだ、大丈夫に決まってんだろ？」
堀川くん＆兼さんに宥められて一旦落ち着いた。
どうやら手入れ部屋で手入れをするのに資材というのが必要で、それを手に入れるために戦いに赴いていたらしい。
こんなお目麗しい姿をしていても、彼らは刀。
戦いの中に生きる刀剣男士なのだ。
そう、実感せずにはいられなかった。
「…資材を取りに行ってくれたことはありがたいし、戦場に行くのも行かないのも君らの自由だと思うから私からとやかく言うことはしないよ。
でもさ、」
ヒロくんの腕をぱっと掴む。
そのまま引き寄せて頬に手を当てた。
「無理だけはしないこと。
それから、怪我したらすぐに治させて欲しい。」
頬についていた小さな切り傷はたちどころに塞がった。
「兄弟、怪我してたの？」
「…槍が掠っただけだ。俺自身、泉に触られるまで忘れてた。」
顔を見合わせる3人に微笑む。
「おかえりなさい。」
「…っ！」
「お、おう。」
「ただいま帰りました、泉さん。」
「…ただいま。」
(二人とも顔赤いよ？)
((そ、そんなことない)ねぇよ！)
皆で連れ立って手入れ部屋に戻る。
4人とも手入れは終わっていた。
「…職人さん達、お疲れ様でした。
少しだけど良かったら召し上がってください。」
極力小さく握ったおにぎりも職人さん達が持つとめちゃくちゃ大きく見える。
喜んで貰えたみたいだ。よかった。
「具合はいかがですか？」
「うん、いい感じ。ありがとう泉さん。」
「まっこといい気分ぜよ！」
「そうだねー、体が軽いよ。」
「…まぁ悪くない。」
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紫水(プロフ) - ルナさん» うわぁほんとだ。コメントありがとうございます！修正します！ (2019年8月2日 10時) (
レス) id: aa0c16ca22 (このIDを非表示/違反報告)
ルナ(プロフ) - コメントすみません！沖田君は、一番組組長だと思います！ (2019年7月25日 9時) (レス) id: 3371ec9e8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫水 | 作成日時：2019年6月8日 8時
